こんにちは、臨床心理士・公認心理師のしあんです。
上記2つの心理資格を取得するには、心理系大学院へ進学するのが基本です。
✓心理系大学院の入試っていつ?
✓何校受けられるの?
✓チャンスは何回あるの?
就活なら多くの仲間がいて情報共有しやすいかもしれませんが、大学院受験は仲間が少なく、自発的に情報収集する力が必要です。
入試時期なんて誰も教えてくれない
今回は、心理系大学院の入試時期と入試にまつわるちょっとした疑問を解説します。
入試について知ることで勉強計画の逆算もしやすくなるので、受験生は是非ご覧ください!
こんな人におすすめ!
・心理系大学院に興味がある人
・受験校数で悩んでいる人
・春入試も予定している人
・大学院入試を知りたい人
※心理系大学院受験生は必読!
心理系大学院入試は秋と春の2回
心理系大学院の受験チャンスは、おおよそ秋と春の2回あります。
院試では大学入試の共通テストのように一斉で行う試験はなくて、具体的な日程は大学院によって様々。
秋入試は9月(10月)頃に多く、春入試は2月前後に多い印象です。
多くの大学院は2回のチャンスを設けていますが、大学院によってはイレギュラーもあるので注意!
・秋入試で定員に達して締めきってしまう
・3回チャンスがある
・入試時期が7~8月や3月末など他とズレている
当たり前ですが、院試は日程を知らないと受験できないので情報収集は基本中の基本になります。
後になって「受けたい!」と思っても出願期限が過ぎていて受験できないなんて事例も筆者の知人であったので、自分が受験しようか悩んでいる大学院は全て、ホームページを必ずチェックしましょう!
受験が近づくとホームページが更新されます。募集要項を見れたり、資料請求ができたりするので公式情報を信用しましょう。
次年度の日程がまだ更新されていない場合でも、前年度の試験日程などが載っているはずなので参考になります。
前年度の日程が分かれば大体の目安になるよ
入試時期を知るメリット
大学院の入試時期を知ると、受験勉強の大まかな逆算ができる以外にもこんなメリットがあります。
✓確実に受験できる
✓余裕をもって研究計画書に取り組める
当たり前では…?
先述しましたが、院試は秋入試が多い中、早いところでは夏に入試があることもあります。
試験日の確認も大切ですが、期限内に書類を用意して出願しなければそもそも受験ができません。
各大学院の受験スケジュールを確認して出願手続きも終えることで、確実に受験しましょう。
出願書類書くのも地味に手間だったり
また、出願書類の中には研究計画書(:大学院で研究したい論文の大まかな内容書)も含まれています。
研究計画書は!出願時に提出する書類です!(by出願時期に知って慌てて泣いた筆者)
研究計画書は1日2日で仕上がるようなものではなく、きちんと推敲すべき重要書類です。
面接では研究計画書の内容についても聞かれるので、おろそかにすると当日痛い目に合います…。
入試時期を把握し、研究計画書を仕上げる時間も十分に確保しましょう。
恥ずかしがらずに大学の教授に見てもらうんだぞ
\ 存在だけでも早めに知るべし /
大学院入試の疑問
大学院入試における些細な疑問について解説します。
Q:どれだけ受験していいの?
Q:秋入試までに勉強が間に合わないから春受験したいけど難易度変わる?
大学院入試への不安が強い人や、受験予定の息抜きにご覧ください。
Q:どれだけ受験していいの?
大学院の受験校数に特に縛りはないので、1校でも複数校でも受験可能です。
筆者は3校出願したよ
ただし、併願する場合は試験日程が被らないように注意しましょう。
大学院によっては2日に分けて筆記試験と面接を行う場所もあるので、ダブルブッキングに要注意!
複数校受験できますが、大学院の受験料は1校あたり3万円前後するため、お金とも要相談ですね。
筆者は3校出願したけど本命合格後の院試はサボった…
当時は浮かれてたけど勿体ないね…
余談ですが、筆者は院試の面接で併願校について聞かれました(筆者以外にも併願校聞かれた声はチラホラ)。
正直気まずさを感じますが、嘘つくことでもないので聞かれたら正直に答えておくのが無難かと思います。
誤魔化して調子乱すくらいなら誠実に!
他所の大学院に受かっている場合は、むしろ堂々としたうえで「でもここに来たいんだ!」って言えばOK(筆者はそれで受かってます)。
\ 対策と熱意でねじ込め /
Q:秋入試までに勉強が間に合わないから春受験したいけど難易度変わる?
入試が2回あるというと、「秋入試までに勉強が間に合わないから春入試を受ける」とか、「春入試があるからいいや」と思う受験生がいます。
結論、試験の難易度はそこまで変わらないと思いますが、春入試は秋入試以上に定員が少ないです。
倍率も大学院によるので一概には示せませんが、秋入試の倍率がおおよそ1.5~2・3倍程度が多いとしたら、春入試は4~6倍、多ければ10倍くらい。
秋入試も人気な大学院は恐ろしい倍率なところも…
筆者は3倍強くらいだった
春入試があると思って油断して(?)秋入試で落ちてしまうのは金銭的にも勿体ないです。
また、周りは就活が終わってイキイキしている中、自分だけ春になっても進路が決まらず不安な状態でいるのは、メンタルどぎついですね…!
試験内容はそこまで変わらず定員が狭き門になるという意味では、春入試の難易度は高いと言えるかもしれません。
入試チャンスは2回ありますが、秋入試を受験できるならもちろん全力で向き合いましょう。
おわりに:情報収集してまずは秋入試を目指そう!
心理学をもっと学びたい人や臨床心理士・公認心理師を取得したい人にとって心理系大学院は大事な進路の1つですが、謎に包まれがちです。
残念ながら周りは教えてくれないので、興味があるなら自発的に情報収集する必要があります。
院試は大体、秋(9~10月)と春頃(2月前後)の2回あるので、受験候補の大学院ホームページは定期的にチェックするようにしましょう。
ブクマ推奨!勉強のモチベにもなるよ
入試日程を把握することで、以下のようなメリットを得られます。
・院試勉強の時間をとれる
・勉強計画の逆算が可能
・出願を忘れず確実に受験できる
・研究計画書の計画を練れる
特に、研究計画書は出願時点で必要ということを覚えておきましょう!試験日ではない!
逆に言えば、入試日程を把握しないとメリットの逆が生じるので、十分な準備ができなかったり、そもそも受験できない可能性もあります。
合格のためには気になる大学院をストーカー!
また、大学院受験は複数併願可能ですが、地味にかさばる受験料と試験日程のダブルブッキングには気をつけましょう。
秋入試と春入試の試験難易度自体はさほど変わらない印象ですが、定員数(倍率)が大きく異なるのも注意。
春入試だとそもそも院試がない場合があったり、1~2名の補充程度で終わったりも…。
筆者的には春入試に期待するのではなく、秋入試で進路を決めるつもりで臨むことをおすすめします。
春入試の気迫はすごいとしか言えない…!
春入試は本っ当に入院したい人だけが集まるから、なんとなくの人は厳しいぞ
院試スケジュールをしっかり把握して受験勉強や研究計画書のための時間を確保し、十分な対策で入院を果たしましょう。
ちなみにこんな手帳があります。
\ 多分誰もが1回は買う /
中身はシンプルな普通の(?)手帳で、余白やメモ欄も多いので予定はしっかり書きやすい。
各種学会の日付から心理学の基本的な用語など、院試や資格試験直前の見直しにも使えちゃう知識つき手帳です。
黒いカバーで使いやすくなりました(初期はド派手ピンク)
これといったデメリットは特にないので(嘘、資料が細かくてやや見づらいかも)、受験生は是非手に取ってみてくださいね。
普通に良い手帳!受験ふぁいおー!
コメント
いつも楽しく、しあんさんのブログを拝見しております。
心理系大学院の受験を考えている主婦のりりと申します。
10年ほど前に学部を卒業し、その後一般企業に就職しました。
結婚・育児 等
紆余曲折あり、現在は公認心理師資格取得に向けて、大学院の受験を考えています。
★ご質問
学部生の時に作成した卒業論文をもとに研究計画書を作成するのが良い、と
書かれていますが、
当初の卒論を今読んでみると、稚拙な内容・文章で
とても他人様に見せられるものではありません。
(そんなこと言っても仕方ないのですが。)
そこでご質問なのですが
卒業論文とは違う内容の研究計画書を作成するのは、邪道でしょうか?
内容が稚拙であっても、一貫性を持って当時の卒論をもとに計画書を書くほうが
良いのでしょうか…
教えていただけると幸いです!
よろしくお願いいたします。
Ririさん
はじめまして!コメントありがとうございます。
社会人経験や結婚・育児を経てから大学院を目指されるのですね。
10年のブランクがあると心配も大きいかもしれませんが、受験の際は応援しております!
研究計画書ですが、学部時代の卒論と異なるテーマでも全く問題ありません。
研究計画書で何を書けばいいか分からない人は、卒論を参考にすると書きやすいので紹介させていただきました。
Ririさんはこの10年の中で、改めて気になるテーマが見つかったのであれば是非それを扱えたらと思います。
研究計画書では、なぜそのテーマを選んだのかを説明して、研究のお作法(問題と目的や方法、参考文献の書き方など)をしっかり守ることが基本になります。
なので、問題意識をもって選べたテーマなら卒論と異なって大丈夫ですよ。
(研究計画書書いても、大学院でテーマがまた変わることもあります…笑)
扱いたいテーマを堂々と選べますように。
お返事ありがとうございます。
しあんさんからのコメントを拝見し、安心いたしました。
おっしゃる通りで、10年の時間を経て私の考え方も徐々に変化し、
研究したいテーマも変わったように感じます。
・なぜそのテーマを選んだか
・研究のお作法を守る
というようなところを、しっかり固めて研究計画書作成していきたいと思います。
応援、とても励みになります。ありがとうございます!!
これからも、ブログ楽しみにしています^^
Ririさん
こちらこそブログを楽しみにしていただきありがとうございます。
学生の流れではなくて今からまた学ぼうと思えるその気持ち、すごく素敵だなぁと思います!
研究計画書は院試の面接で突っ込まれることもあるので、院試の際はコピーをとると安心かと思います。
育児もありますし息抜きしつつ、専門科目の勉強と共にファイトです◎