こんにちは、臨床心理士・公認心理師のしあんです。
大学院受験で面接(口述試験)ってまずありますが…正直めちゃくちゃ緊張します!
心理系大学院の受験生たちへ。
今回は、面接時の様子、実際に聞かれた全質問など筆者の体験談を完全公開します。
誰もが不安になることだと思うので、人の体験を聞いて少しでも安心できたら幸いです。
ちなみに筆者ははあがり症なので面接時は毎回赤面&涙目になります(つらい)。

【黒歴史】筆者は当時交際相手から試験前日の夜中中怒りの長電話を受けた【モラハラ】

ある意味試験の緊張吹っ飛んだよ!!!ありがとおおお(白目)
こんな人におすすめ!
・心理系大学院の受験を控えている人
・どんな空間で面接するか知っておきたい人
・不安が強い人
・少しでも面接対策したい人
・あがり症、緊張しやすい人
・何を言えばいいか分からなくなる人
面接前の心構えと気を付けるべきこと

過度に心配しすぎるのはかえってよくない結果につながりやすいですが、これくらいは気にしとく方がいいだろうってことだけ書き出します。
余計なこと考えないのも大事です!
みだしなみ

具体的に減点対象かと言われたらグレーゾーンですが、面接も試験の一環です。
筆記と違って人とのやり取りが試験ですので、きちんとした身だしなみや態度は最低限のマナーです。

いい印象与えるに越したことはない
対人場面で少しでも良く見せるために気をつけることは下記記事でも紹介していますのでご覧ください。
服装はスーツが無難でおすすめです。
私服ならなるべくスーツスタイルを意識して、白シャツに黒のパンツがおすすめですね。

ジーパンは止めようね!
男性 | 女性 | |
服装 | スーツが無難 | スーツが無難 |
髪やひげ、メイク | 髪は短くひげは剃ろう | 髪は結んで目を見せよう ナチュラルメイク |
女性の方のスーツですが、パンツでもスカートでもどちらでも大丈夫ですよ。
男性の方は、ひげは剃って、髪は長くなりすぎず整えておきましょう。
女性の方は、髪が長い場合は結いましょう。

目元はちゃんと見えるようにね!
ベースメイクくらい最低限のお化粧もしておく方が身だしなみとしてはいいと思います(アイシャドウはキラキラなラメは控える方がいいかと)。
とにかく、大学院へ進学する方も社会人の意識をもって清潔に保ちましょう。

就活と同じイメージで臨んでいいと思うんだ。こぎれいに!
ほんの少しの笑顔

自分の印象を少しでも良く見せるのであれば笑顔も大事な要素です。
口角を少し上げるくらいでOK。
人の第一印象を決めるにあたって、見た目が55%とする「メラビアンの法則」があります(by A. Mehrabian)。ちなみに他は、声の大きさやトーンが38%、話の内容が7%です。
面接は内容も大事ですが、印象をよくすることで耳を傾けてもらいやすくなる可能性が高いです。
完璧なカンペは作る方がいい?

個人的には作らなくていいと思う
絶対にカンペ内容を覚えられる自信のある方は作ってもいいと思いますが、面接時の緊張でたいていの人は忘れちゃうと思います。
それでパニくって撃沈するなんてもったいないです。
アバウトに話したい単語くらいは用意しておいてもいいかもしれません。

「志望動機は院の教授の話」とかカンペはざっくり
完全に覚える用のカンペを作るくらいなら、大学の教授など誰かに面接してもらう方がよっぽど対策としてはおすすめです。
面接時の雰囲気

主に、控室→面接会場が一般的な流れです。
受験者が多い場合は、控室で友達同士べらべら喋ってるなんてこともあります。

内部進学希望者(大学と同じ院へ上がりたい人たち)は余裕そうな印象があったねぇ…
\内部と外部の話/
筆者は外部受験(在籍する大学とは違う大学の院を受験する人)でしたので、だいぶピリピリしていたのを覚えています。

内部進学の面接はゆるかった!(怒)
体感としては内部受験者<外部受験者の方がピリピリして、苦しい雰囲気でした。
控室では好きに過ごしていていいので、耳栓したり、志望動機の振り返りや研究計画書のコピーをチェックしたり、少しでも自分の時間として過ごせたらいいと思います。
個人面接と集団面接
定員や受験者数によって面接形態が変わります。
体験談ですが、個人面接は20分程度、集団面接は10分程度でした。
特に集団面接は自分含めて4~5人の受験者がおり、同じ質問を3つされて終わりという、かなりあっさりした面接でした。

個人の方が深く、集団の方が浅い印象だったのは確か
教授は2~5人
面接形態にもよりますが、待ち受ける教授は2~5人程度で、集団面接だと教授は2人くらいでした。
基本的には質問してきた教授の方を向いて喋ればいいと思います。
どうしても誰の顔も見たくなかったら、教授の列の真ん中あたりを見ときましょう。

顔は絶対上げてね!うつむきダメ絶対!
面接で聞かれたこと

いよいよ面接です!
集団でも個人でも、簡潔に、はっきり、素直にが基本ですよ。
集団面接の質問内容
✓臨床心理士になりたい理由と、なった後どんな風に活躍したいか
✓何故この研究計画書の研究テーマを選んだか
✓専門家になるには自分のどんな面を伸ばせばいいと思うか
個人面接の質問内容
✓志望動機
✓併願校の有無
✓研究計画書のテーマを選んだ理由や内容について
✓統計ができるか
✓卒論の内容や進み具合について
✓筆記試験の出来はどうだったか
✓臨床心理士になるにあたって自分のどんな面を改善すれば良いと思うか
✓将来専門家としてやっていく自信があるか
質問の印象ですが、研究計画書についてはまず突っ込まれます!
また、受験先の特色に沿った質問がきます。

統計に力を入れている大学院の面接では『統計ができるか』を確認されたよ

筆者は統計さっぱりなくせに「はい!大学でRを勉強中です!」ってハッタリかました

嘘は言ってない!
さて、面接での回答ですが、絶対に言わない方がいいだろうワードがあります。せーのっ

『分かりません』
はい、『分かりません』は基本的に言わない方がいいと思います。
何かしら喋りましょう!はったりでもいいから(度胸次第)!
『少し考えさせてください』でもいいので、面接では絶対に粘ってください。
「あぁ、この人はやる気ないな」って思われて話聞いてもらえなくなったらアウト…。
後に教授から聞いた意見ですが、『面接では、受験者が今後臨床心理士としてカウンセリングしていくときの姿勢が見れる』とのことです(じゃあハッタリまずくないか…?)。
『分かりません』って考えようとしない人は、素質なしと見られかねない可能性が…。
また、圧迫面接なのかな?って厳しい表情(に見える)な教授もいますが、どうか負けずに喋りましょう。
諸説ありますが「面接程度で心折れるなら大学院生活やっていけない」という教授もいます。

厳しいかもだけどまぁ確かに…
聞かれたことに簡潔に答えることを心掛けましょう。
気になることは向こうから質問してきます。
長々喋りすぎて墓穴掘るくらいなら手短にはっきりで大丈夫です。
おわりに:準備は見た目の印象操作から!

面接は、これから一緒に過ごすだろう人との最初のコミュニケーションの場です。
清潔感ある服装や少しの笑顔など、身だしなみを整えることは重要ですね。
面接での質問内容は一例にすぎませんが、志望動機、研究計画書について、臨床心理士・公認心理師になるにあたって自分のアピールポイントと課題くらいは考えておいても損ないと思います。
それ以上の不意打ちについては考えてもきりがないので止めときましょう。
参考書や研究計画書の見直しをしたり、みだしなみを整えることだけを考える方が有益です。

みなさん試験がんばれーーーー!
コメント