こんにちは、臨床心理士・公認心理師のしあんです。
人間関係ではたくさんの悩みがありますが「異性との友情は成立するのか」も永遠の悩みの1つですね。
こんな風に意見したくなる人いませんか。
✓異性の友だちいるから男女の友情は成立する派!
✓いつも恋愛に発展するから男女の友情は成立しないと思っている
はいはいはいはい!
大抵誰かが熱弁するテーマ(そして反発するテーマ)
男女の友情が成立する派もしない派もどちらもいて、きっと結論は出ません(正解はないもの!)。
が、今回は異性との友情成立に関する心理学的な考え方を解説します。
異性との友情をはじめ人間関係を振り返るきっかけになるので、人間関係・恋愛関係で悩みやすい人や思春期な人は最後まで読んでみてください。
「関係」を意識することは、独りよがりな考え方を止めて、人を思いやれるようになる第一歩です。
こんな人におすすめ!
・男女の友情が成立するのか興味ある人
・友だちでいたい異性がいるのに友だち関係がうまくいかない人
・男女の友情が成立する / しないと信じている人
・恋愛・心理学コラムが好きな人
・人間関係を見つめ直したい人
「男女の友情は成立する・しない」の考えからまず抜けよう
本記事では「男女の友情は成立もするししないこともある」を結論にします。
いきなりうやむや??
人それぞれが答えであることを正しい正しくないと言い争うのは不毛やで
心理学的な観点と、おまけで脳科学、生物学的な観点からの考えは後半で紹介しますが、あくまで理論です。
人間関係全般は相手がいて初めて成り立つことは覚えておきましょう。
つまり、あなたの考えだけで男女の友情が成立するとは言い切れません。
相手がどう思うかは未知!
\ 性の多様化どれだけ知ってる? /
異性との友情は成立することも崩壊することも実際にありうるので、両者の考えを聞き入れることが大切ですね。
考えは偏るとろくなことない
▼男女の友情・成立パターンあるある
・相手のことを友だちだと思っているから
・異性と話す方が話しやすくて実際に男 / 女友だちが多いから
・仲のいい異性に恋愛感情をもったことがないから など
よく聞く例ですが、成立パターンの多くは主観的な理由が多いかと。
▼男女の友情・崩壊パターンあるある
・異性の友だちと付き合ったことがあるから
・異性である以上何が起こるか分からないから
・自分は好意がなくても、相手に好意があるかもしれないから など
崩壊パターンのよく聞く例では、主観だけで判断せず相手の気持ちを想像する理由が多いですね…!
(ちなみに筆者は崩壊しがち)
どちらのパターンも間違いではありませんが、異性との友情をはじめ人間関係を成り立たせるには、双方の考え方を一致させることが望ましいと言えます。
女性が男性を「友だち」と言い張っても、男性が「好き…」と思っていればこの男女の友情にはヒビが入っていますね…。
ある意味我が強い女性×草食系男子なら、恋愛感情あっても友情続きそうだね
(他方に我慢を強いる関係は真に友情と呼べるのか)
お互いに「友だち」って思い合えたら平和的解決だね
「男女の友情」に関する理論
実は、心理学や脳科学、生物学的な観点からの考えもありますが、男女の友情の成立・崩壊の意見は一致していません。
考えるな、感じろ!
・心理学的に女性は友情を保ちやすい?
・脳科学・生物学的には異性を意識しやすい?
では、どんな傾向があるか見ていきましょう。
心理学的に女性は友情を保ちやすい?
社会心理学者のZ. ルービンは、恋愛感情と友情感情のちがいを調べるために調査をしました。
楽しそう
この調査では、女性の方が①恋愛と友情関係の線引きをしやすいこと、②友情関係を保とうとしやすいことが分かりました。
心理学的には女性の方が「男女の友情」を意識しやすいんだね
男性は比較的「男女の友情」の線引きがあいまいになりやすいため、男性側が相手に気をもったら関係崩壊パターンは多いかもしれません(男性が悪いという曲解に注意!)。
男女で考え方に差があるんだね
脱線しますが、男性の友情のうやむやさを刺激できる女性はある意味モテやすいですね…。
・ボディタッチが多い
・やたら目を合わせる
・相手を多く褒める
・笑顔をよく見せる など
モテる方法と言えば聞こえは良いですが「男女の友情成立派」の人が相手にこれらをしてしまうと、相手に『もしかして好きなんじゃ…?』と勘違いさせる→友情にひびが入る可能性もあるので注意。
関係性を保ちたいなら匂わせは止めよ
その他、そもそも恋愛経験が少なかったり、恋愛に消極的な人同士だと異性間の友情は保たれやすい傾向があります。
関係性は、結局は自分と相手次第ですね。
脳科学・生物学的には異性を意識しやすい?
脳科学と生物学的には、男女の友情は崩壊パターンに1票が入るとか。
人の生殖器官や欲求が正常に働く限り、本人がどう感じようと脳は異性を異性として認識するようです。
また、男女の根本にあるとされている子孫繁栄の本能から、異性は少なからずとも魅力的に見えてしまいます。
脳の作りと本能的に異性を異性として見るのは当然?でも異性全員とイチャイチャしないのでは…
だから、理論上の話ね
人の本能的な部分を抑える要素として結婚や交際という約束があったり「不倫したら周りから干される…!」などの集団心理といった抑止力があります。
約束とか罰で人の本能も多少律することができるんだね
\ 浮気が気になる記事 /
男女の友情はブレることもある
男女の友情が成立していても、ある日突然崩壊することだってあり得ます。
・実はずっと好意があったけど言い出せなかった
・友だちと思っていたけど魅力を感じた
・親しすぎて友情なのか分からなくなった など
当事者的にはとても悩ましい瞬間で「この関係が壊れるかも…」と苦しくなるかもしれません…。
しかし、相手への気持ちが揺れ動くことはおかしなことではありません。
人間は感情の生き物だもの
繰り返しになりますが、人間関係は相手がいて初めて成り立ちます。
好意を伝えれば友情を感じていた相手は戸惑うかもしれませんが、関係がブレてからより仲良くなれたり恋愛関係になれたりもします。
友情も恋愛も良い面だけで構成されるわけではないので、相手を大切に思うなら気持ちを秘めずに話し合えても良いかもしれません。
ちゃんと関係できてるなら話には応じてくれるさ…
男女の友情が成立する・しないの議論よりも、「友だちだから…」「この関係が居心地よくて壊したくないから…」と現状維持を選んで悩んでしまう方がもしかしたら問題かも…。
\ 現状維持でいいの? /
おわりに:主張するなら相手の意見も聞こう
いろいろ意見のある「男女の友情」ですが、人間関係の在り方なので意見が割れるのは当然のことです。
心理学や脳科学・生物学的にも意見は割れます。
・心理学的には
…女性の方が異性間の友情の線引きをしやすく、友情を続けようとしやすい
…人によって異性間の友情は成立しうる
・脳科学・生物学的には
…本能的に異性は異性として認識する
…異性間の友情は成立しがたい
でも、どちらの意見も一理ありますよね。
せやな
友情や恋愛を語る前に大事なのは、相手側の意見を尊重することです。
一方的に「男女の友情は成立する!」と言っても成立しているとは言い切れないことは覚えておきましょう。
男女の友情を成立させるのであれば、お互いの意見や考えをきちんと聞き合える関係性をつくり、勘違いさせるような匂わせ行動は止めるのがおすすめです。
怪しい時は「私はあなたに気はない」とか友情をはっきり伝えておくのも大切
それ言って連絡途絶えた人いたわ!
そういう場合は…相手の下心がよく分かるね。友だちでいたい自分と恋愛関係になりたい相手のままではニーズが合わないし、それまでなのかも…
やはり、人間関係全般、相手ときちんと話し合うが第一ですね。
独りよがりな主張に要注意!
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