こんにちは、臨床心理士・公認心理師のしあんです。
心理系大学院を目指している人にとって、大学院生活って想像できないけど気になりますよね。
研究漬けなのか、実習の嵐なのか…
忙しそうなイメージな人、多いのではないでしょうか。
なかでも今回は大学院生活でアルバイトはできるのか、どんな風に過ごせるのかなどを説明します。
筆者の院生時代の実際の生活についてアウトプットしていきますよ。
・大学院生ってどんな生活を送るのか気になる人
・院生になってバイトの両立ができるか心配な人
・大学院生って勉強ばかり?と心配な人
心理系大学院生の生活
ぶっちゃけ、勉強は自分のやる気次第でいくらでもやれるし、ラクしようと思えばまったりした生活も送れます。
修論などしっかり研究する人もいますし、日々の講義のレジュメ作りばかりに一生懸命になる人もいます。
講義は適度に手を抜いて実習やバイトに力を入れる人もいて、本当に様々です。
何度も言いますが、院生は学生ではありません。
自分が心理士になるために必要だと思うことを自分で決めて過ごしましょう。

自分の価値観を大事に育てる場になればいいな
個人的に感じた院生生活の特徴は以下の3点です。
①講義は少ない
大学院によるのかもしれませんが、修了のための講義数がそもそも少ないですし、履修できる講義全部とってもせいぜい1日に2~4コマでした。
半日しか講義ないこともよくありましたし、講義だけでみればすごくゆとりのある生活だった気がします。

実習で忙しくなるから講義がそんな多くないのかもしれない
個人的には普段より夏休みの方が集中講義が多く、朝から晩まで講義でしんどかったです…。
履修は各自で好きなものや公認心理師などで必要なものを選んでくださいね!
講義は少ないけど大学院の講義って教授の話を聞くスタイルが少ないです。
各自でレジュメを作って発表ってスタイルがめちゃくちゃ多いので、キャパオーバーな履修の仕方は止めときましょう。

レジュメ作るために進学なんて一番不毛やで
②実習が多い
院生1年目の後期頃から実習(カウンセリングや病院実習・見学など)が始まります。
大学院付属の相談室で、実際に外部の方のカウンセリングを担当することになりますが、筆者の場合は担当決めは挙手制でした。
実習をどれだけこなすかもその人のやる気次第でしたね。
担当すればその分一気に忙しくなりますが、受け持てる場合は積極的に受け待ちましょう。
消極的なら当然のんびりライフですが…(それでは何のために進学するのやら)。
③学会や研究会、検討会に参加することもある
これもじわじわと増えていきます。
ほとんどが休みの日に開催されるので、地味に自分の時間が削られて最初は正直嫌な気分にも…。
ですが、参加していくうちに「なんだかんだ自分のためになるなぁ」と思えることが多いと気付けるので、参加しどくですね。

院生生活の真っただ中だと、「レジュメ作りや実習で忙しいのに勘弁してくれ!」ってしょっちゅう思いました(笑)
バイトする時間はある!
今度はバイトについてです。
両立できるか不安な方がいるかもしれませんが、可能です。
しあんもしてました。
日々の研究や勉強にとにかく重きを置きたい方やマルチタスクが極端に苦手な方以外には、個人的にはバイトをすることをおすすめします。
院生生活の2年間って、とにかくいろいろなことを経験することが重要だと思います。
今後を見据えて心理職関連のバイト経験もおすすめですし、心理学とは関係ないバイトの経験もどちらもおすすめで、個人的には後者がおすすめです。
心理士目指している時点でいわゆるサラリーマン・OLとは違って異質な社会で生きることになるので、最低限社会の雰囲気は知っておく方がいいですよ。
クライエントの理解にもつながるし、ある程度礼儀を知ることもできます。
バイトをするなら以下の4つが考えられます。
①心理学とは関係ないバイト
飲食店、物販、家庭教師など、大学時代にやっていたバイトを継続するのが一番やりやすいと思います。
院生生活って新しく覚えることも多いので、短期バイトや毎回職場の変わる派遣はあまりおすすめしません。
心理の沼にどっぷりハマるとかえってつぶれていく人もいくらでもいるので、個人的には心理職以外の仕事ってものすごく息抜きになると思います。
②教授の手伝い
あまり数は多くないですが、教授の研究の手伝いとしてローデータを延々と処理したり、教授の相談室の整理や電話番などがあります。
ある程度信頼関係のできている教授から頼まれることがあります。
やれて1、2時間とか少ないですし、バイトの時間も時給も安定しないのであまりおすすめしませんが、「ちょっとでもお金もらえたらラッキー」程度の方にはおすすめです。

仕事内容はとにかく単調だから脳死でできる()
③TA(Teaching Assistant)
バイトとしては一時的で、報酬もあまり多くないのでこれもあまりおすすめしませんが、教授の手伝いよりも案件は多いですし、ちょっとした勉強になります。
学部生(大学生)の講義でレジュメ配りを手伝ったり、ちょっとした質問に答えてあげる内容が多いです。
大学でのいい時間潰しにもなるので、TAの話があればやってみてください。

何もなければ学部生と一緒に受講できて割とおいしいお仕事☆
④心理職関連(相談員や支援員)
教授のツテだったり、大学院と提携しているクリニックや病院からたまに募集があります。
経験を積む点ではこの上ないチャンスなので、積極的に応募してみてください。
そのまま修了後に雇ってもらえるケースもあるので就活にもなります。
また、バイト先には大抵臨床心理士・公認心理師の先輩がいるので、人脈つくりにもなるのが魅力的です!
筆者の場合
院生1年目の前期にはTAをし、院生2年間では心理職と関係のない接客業を続けていました。
バイトの頻度は週1、2日で、1日5、6時間くらい。
平日は講義やレジュメ作り、自分の勉強をメインに、バイトは週末にしていました。
修了が近づくにつれて忙しくなりバイト頻度は減りましたが、院生生活はとにかくお金が要るのでバイトしていてよかったなと思いました。
大学院によると思いますが専門書の購入のほか、飲み会がめちゃくちゃ多くてお金が飛びます…。
バイト代で賄えなくなったときは、不用品をメルカリで処分したこともありました。

勉強するにもやっぱお金は必要なのよ
おわりに:バイトをやるために時間管理すればできる!
院生生活は、自分でタイムマネジメント(何をやるかをきちんと決めることを)することがとても重要です。
そのためには、自分にとって何が大事か、どんなことが必要かをざっくりでもいいので考え、軸としてきちんと持つことが大事だと思います。
研究者になりたい方は博士課程にも進むでしょうし、自分の勉強を優先してみていいと思います。
心理士を目指している方は、働きたい現場によって積みたい経験も変わってくると思います。
自分の価値観を大事に、ときには教授や周りに相談しながら自己実現していきましょう。
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