こんにちは、臨床心理士・公認心理師のしあんです。
大学院受験は夏~秋頃に多いため、早ければ9・10月頃には合否が出ますね。
後期受験でも無事に合格できれば晴れて4月から大学院生になれます。
進学までに時間があると
・準備しておくことあるかな?
・お金どれくらいかかるかな?
・今のうちにやっておく方が良いことは? など
気になる人も多いと思います!
筆者も何か勉強しとかなきゃって思ったし春はバイトいっぱいした
「お前まだ学生続くじゃん」って卒業旅行ハブられたのが現実
今回は、筆者の経験も踏まえつつ大学院でのお金事情や大学院進学前にやっておくべきことについて紹介していきます。
こんな人におすすめ!
・大学院でどれくらいお金がかかるか知りたい人
・進学前にやっておく方がいいことを聞きたい人
・院試合格後に落ち着かない人
※心理系大学院進学希望者向け!
大学院生のお金事情
大学院生活は基本的に2年間で、進学となるとその分さらに学費が発生しますね。
進学する専攻や国公立・私立によっては学費や受験料などに大きな差があります。
大学院に関するお金事情はこんな感じに分けられます。
①受験時の検定料や入学金
まずは大学院進学前に発生する出費です。
受験するための検定料が地味に高く、国公立も私立も3万円程度します。
入学金には差があり、国立は28万2000円で公立は国立に準じるくらい。
私立はバラバラで15万円程度~60万円近くなど、施設料込みなのか高額もあります(高い!)。
お金事情で進学を諦める人がいるのも事実…
心理系大学院は受験+入学金の時点で最低30万ほどかかります!
②学費
2年分必ず払う出費です。
1年分は、国立が53万5800円で公立はやはり準じ、私立は55万~70万程度が多いです(ぎゃー!)。
私立は「教育充実費」とかで搾取していくぅ!
大学院2年間でかかる費用は国立が130万~150万程度、私立は200万~300万程度になると考えておきましょう。
詳細は進学先のHP等で必ずチェックしようね!
ちなみに大学院生活は基本2年ですが、2年で修了できずに3年生(M3)を迎えてしまうと、さらに学費もかかるので気をつけましょうね!
追加攻撃!追加攻撃!
③院生生活での必要出費
「入学金や学費以外にまだかかるの?!」と思う人へ、経験者が教えます。
・交通費
・専門書代
・論文コピー代
・飲み会代 など
+心理系大学院生は学 会 費(入会費・参加費・旅費)
大学院までの交通費はまだ学割が効くので抑えられますが、実習先や学会への交通費など移動は地味に多いです。
専門書はけっこう高い!
7~8000円とか普通にあるので、1回の購入額で3~4万くらいいったこともあります。
筆者のメルカリライフが始まるのであった
論文コピー代は10円~で微々たる額ですが、修論のために取り寄せたりするといつのまにかじわじわ増えるので注意。
飲み会代は院の風潮によるとは思いますが、自分の母校は2~3ヶ月に1回くらい、夏休みは1週間に3~4回飲み会がありました。
お酒飲めない筆者、終了のお知らせ
4~5000円の飲み会が立て続いたのでバカになりません…。
また、心理系大学院生は何かしら学会に入会します(日本心理臨床学会とか)。
大学院生は若干安くなりますし、最近では入会費免除の学会も出てきたので負担は少し減ると思いますが学会参加費や旅費(遊びに行く費用)がかさみますね。
入会費1万、年会費も1万弱とかザラ
学会参加費などは減らせませんが旅費は少しでも安くすることはできるので、楽天トラベルなどを使ってなるべくお得に遊びに学会に行きましょう!
か、観光で知見を広げるのも臨床に役立つのだ
また、あくまで体感ですが、大学院在学中に4~50万は学費以外で消費したと思います。
遊〇王カードがまだ高値で売れて助かった
院生生活は忙しいのでバイトには限度があると思います。
古本を利用したりネットでお得に購入したり、賢く立ち回っていきましょう!
大学院も奨学金はある
有名どころだと日本学生支援機構の奨学金があります。
家計や学力の審査はありますが、利子のない第1 種と利子のある第2 種のどちらかが利用可能です。
・第2種(利子あり)…月額5万、8万、10万、13万、15万円のどれか
奨学金をうまく使いながら2年を過ごすのも選択肢の1つですね。
進学は一般家庭よりお金はかかると思うので利用検討もよくあるよ
大学院進学前にやっておく方が良いこと3つ
秋の院試から進学までの半年ほどの過ごし方は正直人それぞれです。
大学の同期と好きに遊んだり、社会人は仕事の引継ぎをしたりで日常を崩す必要はありません。
今を生きるのがふつーに大事よ
個人的に、やっておく方が今後のためになるだろうことを説明していきます。
①自分の研究したい内容を考えておく
研究計画書がまだの人は急いでこちらをチェックしましょう!
院試で『研究計画書』を提出したと思いますが、進学までに関連テーマの情報収集をもっとしておきましょう。
院試はクリアできてもその研究計画書の内容ではまだ不十分だからです。
ガーン…
進学後すぐに研究テーマを教授に伝えて動き出すことになるので
・研究の方向性は『研究計画書』通りでいいのか
・変更なら、新しいテーマを考える
・『研究計画書』に示した仮説以外を考える など
研究の方向性を今一度考えましょう。
また、「問題と目的」になる部分を強化するために、研究テーマに関連ある参考文献を5つ以上は用意してみましょう。
5つじゃ実際少ないけどな
「どうしてこの研究がしたいか」など自分の柱になる論文や情報を集めておくと進学後に研究しやすくなります。
教授からの質問に答えられずに4月から焦った筆者…
研究テーマは卒論の延長線上の人が多いと思うので卒論にしっかり取り組むことも大切です!
②バイト
お金事情を踏まえると、進学前にできるだけ貯金しておくことをおすすめします。
稼ぐ手段は何でもいいですがバイトなどで社会経験を積むことは大事です。
いろいろな人に関わって話を聴いたり、ときにはアドバイスをする心理士が経験不足なら、相談者としてどう思いますか?
この人に何が分かるの?的確なアドバイスができるの?
心理士(自分)こそ多様な考え方や経験を身に着けておくと他者理解に有効的です。
ゲームネタ吸収したおかげで不登校男児の心を開いてきたよ
バイトの種類は自分の好きなものでOK。
心理系のバイトで変にクセつくより、その辺のバイトで社会性身に着ける方がおすすめ
筆者は50万ほど用意し学費以外を払っていましたが2年もちませんでした(つらい…)。
1年半くらいはもったので貯金額の参考にしてみてください。
大学院生のバイトについて記事もあるのでこちらをどうぞ!
③精神疾患系や統計の勉強
やみくもに勉強するよりは精神疾患系や統計の勉強に狙いを定めることをおすすめします。
カウンセリング技法について学ぶのも大切ですが、大学院で実践しながら技法を身に着ける方が効果的と思います。
精神疾患は事前に知識があるのとないのではカウンセリングに大きく影響します!
知識があればうつ病と思われるクライエントに対し、気分の浮き沈みや興味、意欲、睡眠、食事、希死念慮などうつ病に関連した要素を聴きとることができますね。
ふーんって思うかもだけど超大事なこと
心理士は医者でないので診断はしませんが、クライエントがどんな人かを見立てる必要があります。
見立ては!まじで!大事!
気力のある人はこちらを読んでみてください(多分進学後購入すると思う)。
精神疾患について一通り載っていて、院生時代も現役心理士の今も重宝します。
精神疾患の基礎基礎知識はこのポケット本でOK
統計は苦手な人が多いのと修論で扱う統計は卒論よりも難しいため、今のうちから勉強するのがおすすめですが、具体的に座学で勉強しようと思うと一瞬で挫折すると思います。
SO☆RE☆NA
まずは卒論に集中して、統計ソフトに使い慣れましょう。
具体的に何かしたいのであれば、因子分析はできるように勉強してみてください。
さらっと言ったけどこれも大変なやつだね~
おわりに:できる準備は1つでもOK!
合格から進学までに半年ほどの猶予がありますが、必ずこれをやるべし!という課題があるわけではありません。
個人的にやり得だと思うのは3つ。
・バイト
・精神疾患系や統計の勉強
進学の時点でお金はさらにかかるので奨学金を利用したり、バイトで50万程度貯めておくのはおすすめです。
お金を貯める話についても体験談含めて紹介しているので、お金の勉強の入門にご覧ください↓↓
もし何か1つおすすめを挙げるのであれば、『自分の研究したい内容を考えておく』ですかね。
進学して4・5月には研究テーマの話になるので、今のうちにしっかり先行研究を探しておきましょう。
進学までの半年、楽しみながらバイトもあり!これから頑張れー!
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