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臨床心理士はうつ病になりやすいのか|潰れないための6つのポイント

臨床心理士って病むの? 臨床心理士・公認心理師
この記事は約9分で読めます。

こんにちは、臨床心理士・公認心理師のしあんです。

心理職をやっていると「いつも暗い話ばっかりきいてしんどくならないの?」とよく聞かれます。

“ミイラ取りがミイラになる”ように、心理士が心を疲弊させてうつ病になったり、資格更新を止めた…などは実際に少なくありません。

今回は、心理士が病むリスク人が病まないためのポイントについて説明します。

なお、うつ病についてはこちらをチェック。

こんな人におすすめ!
・臨床心理士や公認心理師など心理職を目指している人
・現役心理士で病みかけている人
・病みやすく、予防策を少しでも知りたい人

心理士が病みやすい2大リスク

ハートと絆創膏

人の悩みや相談をきくことは誰しもが日常でできることですが、それを仕事とした心理士のリスクを紹介します。

心理士でない読み手の方々でも、日常で献身的に人の話をききやすい人にも言えるリスクだと思うので、以下2点には気をつけてみてください。

①他者のネガティブな感情を受け止めること

パラボラアンテナ

心理士の業務として一般的に多いのがカウンセリングです。

カウンセリングでは、基本的にクライエント(相談者)の相談や悩みを丁寧に聴くことが求められます。

・友人関係のトラブルについて
・自分の心の悩みについて
・精神病の症状について
・死にたい悩みについて など

このようにクライエントの抱える問題は様々で問題のレベルも違います。

カウンセリングはこのような他者の苦悩をまず受け止める仕事であるため、心の問題を抱えやすいといえます。

しあん
しあん

誰でも人の悩み相談はできるけど、そんなヘビーな相談は日常ではあんまないよね

たとえば死にたい気持ちを抱えて苦悩しているクライエントに対し、心理士が聞きたくないから「その話は止めましょう」とは言い難いです。

闇しあん
闇しあん

そんなカウンセラーは嫌だ

また、話の中でクライエントが友人や家族など周りに対して抱いている怒りや暗い感情が、心理士に向けられることもあります。

しあん
しあん

投影と言います。本来はその友人や家族に向ける感情ですが…。カウンセリングで表現できる分には悪いことではないと思うよ

多くのクライエントのネガティブな相談や悩みに関わり続けることが、うつの引き金になりやすいのかもしれません。

②他者の人生に大きく関わり、常に影響を与えうる責任感

たくさんの人の手

私たちが困り事を信頼できる相手に話すとき、その相手の意見や助言を聞いて行動したり、「そういう意見もあるんだ…」と自分の中に落とし込むことが多いですよね。

何かに苦悩しているクライエントにとって、心理士の発言・助言は常に影響力をもっています。

クライエントの価値観を変えうる可能性や、クライエントの問題行動を助長させてしまう可能性もあることは、心理士にとってとても大きなプレッシャーで潰れかねないリスクといえます。

しあん
しあん

言葉にすると重いね…

闇しあん
闇しあん

ある意味常に加害者になりうる意識はもっておく方がいいぞ

「人の相談にのるのが好き」というだけでは荷が重いことも多いです。

クライエントの中にはリストカットなど自傷行為をして苦しんでいる人も少なくありません。

場合によっては他者の命にも関わりうる責任感もあるため、真面目な心理士は病みやすいのではないかと思われます。

心の健康を保つための6つのポイント

電源をつける人

他者のネガティブな話を聴くことがもはや仕事の心理士ですが、我らがつぶれないよう気をつけているポイントがあります。

人の悩みをよくきく人や病みやすい人も意識できると少しは心の健康が保たれると思います。

しあん
しあん

自分を大切にするポイントをもっておこう!

①自分が抱えきれないことはきちんと認めて、他者に相談する

鞄の中の猫

カウンセリングは人のネガティブな感情を受け止めることが求められますが、そもそもの疑問があると思います。

しあん
しあん

どんな話題も自分を殺して聴き続けなきゃいけないの?

闇しあん
闇しあん

待て待て。そう考えて自分が抱えきれない感情を無理に抱えようとすると潰れちゃうよ

心理士とはいえ人間なので、本当に抱えきれない話題や感情は自分を潰してまで無理する必要はないと思います(抱えられるように自己研鑽はもちろんします)。

共倒れしてしまってはクライエントにも自身にもメリットがありません。

心理士の場合は、クライエントの悩みをよりきちんと受け止められそうな心理士や相談機関を紹介したり、自分がネガティブな感情を抱えられるようにベテラン心理士に話をきいてもらう(スーパービジョン)など、アクションを起こします。

みなさんも、抱えきれない他者のネガティブな感情は無理して抱えようとせず、さらに人に相談したりしてみてくださいね。

②時間などの枠を守る

時計

何時間も終わりなく、無限に人のネガティブな話は誰だってきき続けられないと思います。

闇しあん
闇しあん

無限はMURI

心理士はカウンセリングで1回30分、週に1回、同じ部屋でなど相談を聴くにあたっての外枠を設けて大事に守っています。

心に秘めた見えない悩みごとを扱うからこそ目に見える形で枠を用意し守ることが重要で、カウンセラーとクライエントの両者のこころの健康を保つ意味もあります。

しあん
しあん

無限にネガティブな話をきく側も勿論、話す側もネガティブに火がついて落ち込んでいく可能性があるからそれを阻止する意味もあるよ

これって日常での相談ごとでも同じことが言えます。

ずーっと暗い話をきき続けるのではなく、お互いがより暗い方向へ堕ちていかないためにも約束事を決めてみましょう。

・「1時間だけね」と時間を設定してみる
・「学校・仕事もあるし土曜の夜だけなら相談にのるよ」と頻度を決めてみる
・「空き教室なら人いないしここで話そう」と話す場を用意してみる など

これだけでも人のネガティブな感情を扱うしんどさはだいぶ減ると思います。

③話を聴く際に『同調』せず『共感』を意識すること

抱き合うテディベア

カウンセリングの基本には『共感』がありますが、『同調』はNGです。

『共感』は、クライエントの気持ちにあたかも自分も体験するようにきくこと。
『同調』は、クライエントの気持ちに合わせて相手の気持ちになること。
しあん
しあん

イメージとしては、『共感』は客観的な考えを持ちつつ寄り添うことで、『同調』はクライエントの主観のみで話し合うことかな

聞き役としてあくまで客観的な考えを持ちつつ「それは悲しかったですね」などと共感するのと、「分かるー!めっちゃ悲しい!あいつうざー!」などと同調してしまうのは、実際体験してみないと分かりづらいですがかなり感情の揺れ幅が違います。

同調することで心理士(聞き役側)の感情まで大きく乱れてしまいます。

困りごとを冷静にきくためにも、話し合っている2人を客観的に眺めるイメージをもってみましょう。

しあん
しあん

話は丁寧に聴くけど、あくまで相談側ときき役は別な人間だよって感覚をしっかり持とう

闇しあん
闇しあん

重ねすぎると“ミイラ取りがミイラにな”っちゃうね

④境界線をしっかり保つこと

続く道

話をきいて相手との信頼関係ができてくると、話を聴くための約束事にルーズになってくる人もいます。

・「可哀そうだからもっと長い時間話をきいてあげよう」
・「すっごく気持ち分かるから自分も一緒に〇〇やってあげよう」

良かれと思って行動しても、良いのは自分であって、相手のためになるかは分かりません。

闇しあん
闇しあん

これが本当の余計なお世話

決めた約束の範囲内で話を丁寧に聴くでも十分相手のためになれるはずです。

心理士や献身的な人がうつ病などで潰れないためにも、やはりどこまで力になれてどこからは手を出せない領域なのかをはっきりさせておけるといいと思われます。

⑤自分のプライベートな感情は特に整理しておくこと

手帳とキーボード

心理士(聞き役)自身に問題だらけで心がすさんでいると、クライエントにその感情は投影されてしまいます。

闇しあん
闇しあん

平たく言えば八つ当たりとかね

誰にだって問題や困りごとはありますが、心理士(聞き役)が自分のことでいっぱいいっぱいだと、そもそも他者の悩みを聴く余裕がありません。

きちんと他者の話を聴けるように、自分自身の悩みや考えを整理したり誰かに相談したり、早めに落ち着かせることをおすすめします。

闇しあん
闇しあん

人様の心のケアの前に自分のをケアしような

⑥適度な息抜き

伸びをした女性

何事にも言えますが、何でも同じことを延々としていたら息が詰まってしまうので、やはりメリハリが大事です。

・遊びに出かける
・別な仕事をする
・趣味に没頭する
・完全にオフな日を作る など

何でも構いません。相談から距離を置くことも大事です。

他者の話を親身に聴くことと自己犠牲はイコールではありません。

自身の心をあえて癒してあげる時間作りも必要なことですよ。

しあん
しあん

筆者もよくお喋りしたりカラオケに通うね

闇しあん
闇しあん

人の話は仕事と割り切っているから深い話を聴けるってのもある

しあんの場合とまとめ:献身的との線引きを!

サイコロブログファビコン

心理士はうつになりやすいという訳ではありません。

対人援助職は、うつなど心がつぶれるリスクは十分にある仕事とは言えます。

心理士だって人間なので、問題はあるし病むこともあります(筆者に関しては学生時代にこっぴどくいじめられた経験もあり、心理士になる以前からぶっちゃけ歪んでいると思っていますが)。

闇しあん
闇しあん

コイツ大丈夫か?

ですが、心理士としての相談業務で潰れたと感じたことは今のところないです。

しあん
しあん

ある意味いじめられ経験のインパクトが強すぎて、相談業務で潰れないくらいに強くなったかもしれない!

闇しあん
闇しあん

自分自身のつらい経験も乗り越えれば、病まない強さに変えられるかもね

それでも目の前の他者が「死にたい」と吐露したり、心が痛むつらい状況であったりなどで共感して苦しくなることもあります。

筆者としては、『④境界線をしっかり保つこと』を特に重要視して心の健康予防をしています。

冷たい言葉に聞こえてしまうかもしれませんが、『自分は自分、他者は他者』という自他の境界線は特に意識する方がいい境界線だと思います。

「とにかく話をきいてあげたい」、「他者を助けてあげたい」などの思いでカウンセリングをする心理士も見かけますが、そういった心理士はクライエントの発言に揺さぶられやすい印象があります。

心理士ってお人好しというか、真面目で根は良い人が多いと思うので、抱え込みやすいという面ではうつ病などでやはり潰れやすい人種かもしれません。

① 自分が抱えきれないことはきちんと認めて、他者に相談する
② 時間などの枠を守る
③ 話を聴く際に『同調』せず、『共感』を意識すること
④ 境界線をしっかり保つこと
⑤ 自分のプライベートな感情は特に整理しておくこと
⑥ 適度な息抜き

このような潰れないためのポイントに加えて、精神病の知識であったり適切な紹介をできるように紹介先の知識もつけ、勉強することも予防の一環です。

心理士でもただの聞き役でも人間なので、人間はみな『①自分が抱えきれないことはきちんと認めて、他者に相談する』をモットーにしてもいいと思います。

しあん
しあん

そもそも抱えすぎちゃうからうつ病とか潰れやすい訳だし…無理せず相談してね!



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