こんにちは、臨床心理士・公認心理師のしあんです。
心理職の資格の中でも効果を発揮しやすい「臨床心理士」「公認心理師」を取得するためには、原則大学で心理学を学び、指定大学院を修了する必要があります。
院卒まですればあとは資格試験に合格するだけ!
本記事は臨床心理士資格試験の対策についてまとめました。
✓試験までの流れ
✓マークシート及び論述の対策(1次対策)
✓口述面接の対策(2次対策)
すべて網羅したまとめ記事になるので、資格試験を控えている人は気になる部分を是非ご覧ください!
こんな人におすすめ!
・臨床心理士資格試験を控えている人
・臨床心理士を目指している、興味がある人
・修了後半年ほど何をすればいいか分からない人
・経験者の生の声を聞いておきたい人
心理士の仕事についておさらい
心の専門家である臨床心理士や公認心理師の業務は大きく以下の3つ(4つ)です。
② カウンセリング…その人の悩みや相談を聴き、より良い方向へ向かうお手伝い
③ 地域援助…学校や職場など世間に心理的知識を広めたり、心の予防に貢献
④ 研究…専門性の質を維持・向上したり、新しい尺度を作る
試験でも問われるから受験生は覚えとこうね!
\公認心理師はこちら/
勉強や進路、内面などに悩む学生、子育てや日常生活に悩む主婦(夫)から、うつ病や発達障害など精神障害のある人などのいろいろな心の相談に寄り添うことが多いです。
日常での相談とは違って、心理士と話したことは原則守秘義務など、心理士の中でのルールはきっちりしています。
教師や医師など他の専門家とつながることも多く、人と人との橋渡しなポジションに立ちやすいため、いろいろな人に声をかけられる積極性やコミュニケーション能力もあると便利です。
職場に心理士1人で孤独とかあるある
孤独感じながら多職種にコミュニケーションを求める道化
そんな言い方しないで(泣)
\心理士の業務解説あり〼/
臨床心理士資格取得までの流れと試験対策
臨床心理士資格試験のスケジュールは例年こんな感じ。
書類請求&出願 | 夏頃(7月~お盆前くらい) |
1次試験(マークシート&論述) | 10月中旬頃 |
2次試験(口述試験) | 11月中旬頃 |
合否発表 | 12月下旬頃 |
大体こんな感じ。受験生は資格認定協会HPから要チェック
★令和5年度は…
受付申込期限:8月31日(消印有効)
※7月3日~申込者に申請書配布
1次試験:10月14日(土)@東京ビッグサイト
2次試験:11月11(土)~13日(月)@東京国際フォーラム
臨床心理士資格試験は大学院修了から半年ほどで受験できます。
院卒はあくまで資格試験の受験条件
院卒後、基本的には就職すると思うので仕事と受験対策を並行させる必要があります(就職せずバイトしながら勉強する人もいます)。
筆者の対策スケジュールは院卒の5月頃から勉強を開始し、平日は過去問、休日に過去問の正誤を確認して知識の補完という流れでした。
過去問+参考書の併用がオヌヌメ!
問題の傾向を掴むなら公式の過去問題集、おおよその実力を図るなら予想問題集で十分だと思うので早めに購入して何周もしましょう。
公式問題集以外ならこちらがおすすめ。
ナツメ社の予想問題は難しい噂…?
試験は2段階あり、1次試験の合格者のみ2次試験に進めます。
・1次試験の論述は字数を守ればOK
・2次試験は謙虚にハキハキ受け答えで攻略可能
試験へのアドバイスは体感でこんな感じ。
\面接の質問内容など詳細/
ちなみに1次試験の合格ラインは6割程度です。
2次試験で落ちる人はあまりいないと聞きますが…筆者の身近にはいました。
カウンセリングのように(?)落ち着いて対応できれば問題ないはずです。
15分ほど穏やか装えばクリアできるさ
試験結果は年内に通知があります。
無事に合格してもその場ですぐに臨床心理士を名乗れるわけではありません。
資格試験合格後は必ず手続きが必要なので、期日までに入金やら済ませましょう。
油断せずにいこう
心理士の就職事情
大学院修了後の無資格時代と有資格者の場合、就職の範囲が若干異なります。
資格前提か、資格取得見込みかでまず募集条件が違うよ
有資格者でも経験年数や現場の経験歴、テスター経験などが条件になることも。
最初の就職口の探し方はこんな感じが多いですね。
・教授や先輩などのツテ
・自分で求職
筆者の周りはほぼ大学院や知人のツテ紹介で就職していました。
筆者だけ行きたいところにセールスしてたね
(ツテや紹介は週1の非常勤が多くて嫌だったんだもん…)
雇用形態については、普通の社会人と少し違って委託や開業など独立も視野に入れやすいです。
・パート・アルバイト・委託
・独立(開業)
ただし、何の経験もなしにいきなり開業は難しいと思われるので、はじめは雇用されて経験を積めたら良いのではと思います。
個人的には社会保険適用範囲で雇用されて+委託業務が収入的に良いと思ってる
社保は欲しいけど休みも多めに欲しい!
ちなみに20代の若手心理士の年収としては300〜350万が平均的のようです(各心理士会の動向調査参照)。
ぶっちゃけこの動向調査盛ってると思う。知人は250~300万結構いたぞ
非常勤の方が多いし年収は低めかも?
\仕事事情読んで…!/
折角の専門職ですし、お金のやりくりはコントロールできる範囲でやれるといいですね!
おわりに:大学+院の勉強そのものが臨床心理士資格試験の対策になる!
臨床心理士資格取得までには大学4年と大学院2年の計6年が必要です。
一見大変そうですが、資格試験の難易度は決して高くありません(院試頑張れたならいける!)。
大学での講義内容や院試の勉強、大学院での経験だけでも資格試験には充分対応できるので安心してください!
筆者も院試の勉強内容がかなり役だったよ
関連記事では試験のリアルな体験を紹介しているので、参考にして臨んでください!
合格できますようにー!
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