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【行動心理学】オペラント条件づけと三項随伴性の基礎

オペラント条件づけ 勉強ノート
この記事は約8分で読めます。

こんにちは、臨床心理士・公認心理師のしあんです。

今回は行動心理学の基礎、オペラント条件づけについてかみ砕いて解説していきます。

心理学を学ぶ人にとっては超基本なので、しっかり理解しておきましょう。

また、オペラント条件つけの考え方は、日常生活のほとんどの出来事に当てはめることができます。

個人でちょっとした行動療法ができるようになるので、知っておいて損なしですよ!

しあん
しあん

アメとムチなお話です

似た名称の「レスポンデント条件づけ」の考え方はこちら。

こんな人におすすめ!
・オペラント条件づけについて聞いたことがある人
・行動心理学に興味がある人
・育児や後輩育成など人を育てる人
・セルフコントロールしたい人
・教育系に関連ある人
※心理系大学院受験生は必須!

オペラント条件づけとは

コントローラー

オペラント条件づけ(operant conditioning)は、生き物の自発的な行動に評価(刺激)を与えて、その行動の出現頻度を変化させることで、道具的条件づけとも言われます。

しあん
しあん

???

闇しあん
闇しあん

褒めて伸ばす、注意してやめさせるの理論です

オペラント条件づけや後に紹介する「三項随伴性」をとても分かりやすく、実用的に説明している文庫を先に紹介しておきます。

読めば必ず1つ実践してみようと思えますし、読み物としても楽しいので心理学や行動分析に興味ある人におすすめです。

今回も実験動物がいるので例でみていきましょう。

スキナー箱の実験

スキナー箱

新行動主義者のB. F. スキナーがネズミを使って行った実験が代表的です。

▼実験内容
1匹の絶食したネズミをレバーのついた箱に入れる。
箱は、ネズミがレバーを押すたびにエサが出る仕組み。
→エサのためにレバーを押す行動を身に着けるようになる
しあん
しあん

これだけ

ネズミにとって「箱の中を動き回る」や「レバーを押す」はもともと無意味な行動だったにもかかわらず、エサがもらえることを学習し、自発的に「レバーを押す」ようになるのがミソです。

しあん
しあん

自発的な行動を「オペラント行動」と言います。operate(働く、行動、作用するなど)が語源ね

闇しあん
闇しあん

(「行動行動」…)

強化と罰

強化と罰は行動心理学の基礎用語です。

✓強化…報酬刺激で、自発的な行動(オペラント行動)の回数を増やすこと
✓罰…嫌悪刺激で、自発的な行動(オペラント行動)の回数を減らすこと
しあん
しあん

報酬がアメ、嫌悪がムチ

闇しあん
闇しあん

M属性には逆にしたってな

『スキナー箱の実験』で言うと、ネズミがレバーを押すたびにエサ(報酬刺激)を与えることで、ネズミの「レバーを押す」自発的な行動が強化されます。

罰の場合、生き物を不快にさせる嫌悪刺激を与えることになります。

『スキナー箱の実験』で、レバーを押すたびにエサではなくたとえば電気ショック(嫌悪刺激)を与えると、「レバーを押す」自発的な行動はなくなっていきます。

闇しあん
闇しあん

急に拷問

しあん
しあん

難しい用語が出るけど「嬉しいことはするし嫌なことはしない」ってだけ!

オペラント条件づけを応用する行動療法では、その人にとって何が嬉しくて、何が不快(嫌悪刺激)になるかをきちんと把握することが最初のカギです。

闇しあん
闇しあん

物で釣る作戦がうまくいかない人は、釣る物と嫌がることを選び直してみような

与える刺激ではなく、本人のやる気についてはこちらのアメとムチも参考にどうぞ。

しあん
しあん

ちなみに、ツンデレは無意識に(?)強化を駆使しまくっているので魅力的という真面目に不真面目な記事はこちら

闇しあん
闇しあん

強化はツンデレから学べ!

負の強化と負の罰

用語でみると難しく感じやすいですが、負=刺激がなくなるイメージです。

✓負の強化…嫌悪刺激を取り除くことで、自発的な行動(オペラント行動)が増えること
例:「勉強しなさい」ってガミガミ言われない方が自発的に勉強する
✓負の罰…報酬刺激を取り除くことで、自発的な行動(オペラント行動)が減ること
例:勉強したらご褒美くれていたのに、もうもらえなくなったから勉強やめた
闇しあん
闇しあん

負って言っても良いことにも使えるらしい

しあん
しあん

良い悪いはともかく刺激を与えるのが(正の)強化と罰で、刺激をあげないのが負の強化と罰と覚えておこう

【三項随伴性】3つの連鎖で行動を捉える

三項随伴性

『スキナー箱の実験』で、「ブザーが鳴る」→「レバーを押す」→「エサが出る」と、「レバーを押す」以前の刺激(先行条件)も加えます。

①何かがあって、②それに対する行動をし、③どんな結果が起こるかという一連の流れが三項随伴性です。

しあん
しあん

3つの流れは付随していると考えます

3つの英語の頭文字をとってABC分析とも呼びます。

日常の行動や問題はほぼこの三項随伴性に当てはめて改善することができるとも言われているので、強化したい行動や減らしたい問題行動をABCに当てはめてみてくださいね。

三項随伴性ワーク

三項随伴性でみる日常の問題例

オペラント条件づけの考え方を元にした三項随伴性の例を挙げるので、理解できたら日常の困りごとに当てはめてみましょう。

▼問題例
登校渋りのあるA君は、登校時間になるといつも「お腹が痛い」と母に言う。
腹痛ならどうにもならないため、普段教育に厳しい母は困ってA君を休ませ優しくしてあげている。

 

しあん
しあん

あなたなら①先行条件、②行動、③結果にどう当てはめる?

この問題例ではたとえばこんな風に当てはめられます。

三項随伴性問題の正の強化

「お腹痛い」と言えば「母が優しくしてくれる」という正の強化が働いていたり、「学校を休ませてもらえる」ことも強化していそうです…。

しあん
しあん

A君の不登校という問題行動をどうにかしたいのに、問題行動を強化している悪循環か

闇しあん
闇しあん

実はよく起こっているけど、図式化しないと気付けないことって多い

今回の場合は問題行動を減らしたいのが目的です。

✓強化…報酬刺激で、自発的な行動(オペラント行動)の回数を増やすこと
✓罰…嫌悪刺激で、自発的な行動(オペラント行動)の回数を減らすこと
✓負の強化…嫌悪刺激を取り除くことで、自発的な行動(オペラント行動)が増えること
✓負の罰…報酬刺激を取り除くことで、自発的な行動(オペラント行動)が減ること

「学校を休ませてもらえる」や「母が優しくしてくれる」などの報酬刺激があるので、報酬刺激をなくし、問題行動を減らすには、例の場合は負の罰が効果的と言えます。

三項随伴性の負の罰

たとえば、A君が「お腹痛い」と言っても母が優しくしない、無視するなどで報酬刺激(「優しくする」)をなくし、A君が「お腹痛い」と言うのを減らします。

闇しあん
闇しあん

「A君がお腹痛いで休んだ日は徹底的に無視する」など罰はしっかり徹底するのもポイント

しあん
しあん

え、可哀そうだよ、ひどいよ…

闇しあん
闇しあん

罰はそういうものです。行動療法のはじめは相手が荒れる覚悟と自分が少しこころを鬼にする覚悟でやるぞ

ここで終わると問題行動はまだ改善されていないので、A君が少しでも学校に行くときは正の強化をめいっぱいしてみます。

三項随伴性正の強化

「お腹痛い」と言えば母が優しくしてくれていたはずが、「お腹痛い」と言っても無視されて良いことがない。

A君が少しでも学校に行くと、母が優しく抱きしめてくれるという良いことがあるとなると、「お腹痛い」と学校を休もうとする行動が減るというメカニズム。

※注意※
あくまで例題で、すべての不登校、「お腹痛い」パターンに有効な訳ではありません。
しあん
しあん

行動のABCをどれだけしっかり把握できるかが大切

三項随伴性で問題を考えるときは、その状況をまずはしっかり把握することから始めましょう!

おわりに:行動を変えるには事前のリサーチ+アメとムチ

猫の目

オペラント条件づけ(別名:道具的条件づけ)は、生き物の自発的な行動に評価(刺激)を与えて、その行動の出現頻度を変化させることで、応用した考えとして三項随伴性があります。

日常の(問題)行動は、①「先行条件」となる何かがあって、②「行動」、③その「結果」という三項随伴性にほぼ当てはめることができます。

人の行動を変える刺激は大きく4つに分けられます。

✓強化…報酬刺激で、自発的な行動(オペラント行動)の回数を増やすこと
✓罰…嫌悪刺激で、自発的な行動(オペラント行動)の回数を減らすこと
✓負の強化…嫌悪刺激を取り除くことで、自発的な行動(オペラント行動)が増えること
✓負の罰…報酬刺激を取り除くことで、自発的な行動(オペラント行動)が減ること

自分や人の行動を変えたいと思ったときは、まず三項随伴性に当てはめるために状況を把握するようにしましょう。

闇しあん
闇しあん

観察は基本

また、アメとムチは②「行動」の直後に与えるほど有効です。

闇しあん
闇しあん

ご褒美も罰も後からあっても「は?今更何?」ってなるからな

だいぶ実践的なオペラント条件づけに興味がある人は、是非下記の文庫本をチェックしてみてくださいね。

しあん
しあん

今日も勉強お疲れさま!

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