こんにちは、臨床心理士・公認心理師のしあんです。
現役心理職は実感している人が多いと思いますが、心理職を目指しているたまごの皆さんも噂程度には聞いているはず…。
心理職って年収高くありません!
むしろ平均より低め?
とは言っても生活はよっぽど成り立つと思います、が、お金に関する知識は身に着けて損ありません。
そこで、今回は筆者がしてきた・している金策の1つとしてつみたてNISAを紹介します。
・つみたてNISAって何?
・聞いたことあるけどよく分かんない
・興味はあるけど難しそう
・株みたいなもんじゃないの?
本記事をクリックした人は「つみたてNISAって何?よく分かんない」って人が多いと思うので、かみ砕いて解説します。
心理職を目指していてお金の心配をしている人から、将来の資金を少しでも蓄えておきたい人まで是非ご覧ください。
一般の方も是非~
こんな人におすすめ!
・つみたてNISAについて知りたい人
・お金の話に興味がある人
・心理職を目指していてお金の心配もしている人
・現役心理職で貯蓄に悩んでいる人
・老後資金、子どもの学費など貯蓄を用意したい人
つみたてNISAとは
つみたてNISAとは、ざっくり言うと投資をして得られた利益が課税対象とならない制度で、2018年1月から始まっています(ちなみに、NISAはNippon Individual Saving Accountの略称)。
年間の最大投資額は40万円まで(20年間非課税として持てる)、投資可能期間は2037年まででしたが、5年延長して今では2042年まで投資できるようになりました。
Q:投資ってことはやっぱ危なげ?
つみたてNISAのメリットでも解説しますが、つみたてNISAは金融庁の基準をクリアした商品を、毎月定額で・長期にわたって投資をするため、比較的利益をあげやすいのが特徴です。
時間が助けてくれるぞ
お金を増やすには労働や貯金による金利のほか、投資という選択肢もあります。
労働や貯金よりも投資の方がお金を増やすためのリスクがあるため「投資って危なそう」という危機感は大事にする方が良いかと思います◎
銀行預金の金利は今ではあてにならないけどな…
ただ、「投資=危ない」という考えで終わるには勿体ないくらい、つみたてNISAは投資超初心者向けの制度です(概要はこちら)。
つみたてNISAのメリット
つみたてNISAは投資超初心者を支援する意図もあります。
お金を少しでも増やすために、つみたてNISAがおすすめされるメリットは以下が大きいかと。
利益が非課税になる
つみたてNISAの何が良いかというと、一番のメリットはやはり非課税(利益に対して課税されない)という点です。
通常の投資では、利益があってもなんやかんやで20.315%の税金がかかります。
ふぁっ?!何でも税金!
▼通常の投資
・10万円の利益が出た場合
10万円×20.315%=20315円が税金
⇒実際の利益(手取り)は
10万円-20315円=79685円
≒約8万円
なんでやねん…
ところが、つみたてNISAは非課税なので10万円利益があれば10万円手元に残ります。
普通に投資して100万円利益が出れば20万は税金として引かれますが、つみたてNISAなら100万円総取りです。
はい、神
数字大きくなるとインパクトあるね…!
つみたてNISAの口座で発生した利益は非課税なので、確定申告が不要なのも嬉しいメリットですね。
※確定申告は面倒ですが、非常勤の多い心理職には意外と縁がある制度なので要勉強かも
ラインナップは金融庁が認めた商品のみ
つみたてNISAで購入する投資商品のラインナップは金融庁が認めたもので構成されているため、世にたくさんある中では比較的良心的な投資ができます。
▼投資対象商品の条件
・金融庁に届け出済み
・基本はインデックス投信
・アクティブ投信は実績あるものに厳選
・手数料や信託報酬が安いものを厳選 など
用語がよくわかんない~
ざっくりいうと、インデックス投信は市場の平均値に連動したやり方で投資する方法で、手数料が安く、リスクは低め。
アクティブ投信は市場の平均値を上回るやり方で投資する方法で、手数料もリスクも高め。
堅実派VSギャンブラー派
投資の商品の売買時や買った商品を保持し続けるには手数料がかかりますが、つみたてNISAなら手数料はほとんどゼロです。
信託報酬は、自分の代わりに投資してくれているプロに「成果を上げてくれてありがとう」という報酬として支払うもので、商品によってその割合はま じ でピンキリ。
取られるお金は少ない方が良き!
他にも条件はありますが、なんとなく「つみたてNISAで選べる商品はほぼ国が安全印をつけたもの」くらいに理解できればいいかと思います。
鮮度良い食材集めてまっせ!
定期的な積み立てで投資が簡単
「商品が安くなった時を見計らって買って、価値が上がったときに売る」というのが理想ですが、正直そんな最適な投資は無理ゲー。
※この仕組みはどう森のカブで学べる
つみたてNISAの運用方法は「1ヶ月に1回1万円」「毎日100円」など決まった時期・決まった金額で商品を買い続けるため、長い目で見たら初心者でも平均値での運用ができるメリットがあります。
ドルコスト平均法というやり方。賛否両論ありますが、決まったやり方で投資できるため、投資初心者でも挑戦してみたい人には嬉しい方法かと。
倍プッシュNO!!
長期間コツコツコツコツ積み立てていくことがリスク分散にもなるため、投資方法が簡単だけでなく、初心者なりにリスク回避できるのも良さですね。
お金好きだけど頭弱い筆者タイプにはピッタリ
定期積み立ての設定を済ませればつみたてNISAを放置できるので、小難しいこと考えなくていいのも初心者に易しいですね!
損得変動あっても長期投資だから一喜一憂しなくていいぞ
困ったらいつでも引き出し可能
定期預金など一度運用し始めたら期限を迎えるまで引き出せない制度もありますが、つみたてNISAなら急にお金が必要になっても引き出せます。
ただし、長期投資前提なところがあるため、可能なら積み立て続けられたらいいなかと(柔軟に!)。
精神的に安心しそう
心理職がやるメリット
非常勤がまだまだ多い心理職には退職金がない雇用も多いです。
がーん
つみたてNISAを長期間続けて老後に引き出していくことで、退職金代わりに老後資金の足しにできることもメリットかと思います(老後資金という意味ではiDeCo(個人型の年金)の方が合っているかと思いますが本記事では割愛)。
【要理解】つみたてNISAのリスク
利益が非課税になる、金融庁が認めた比較的安全な商品を買える、手数料が安いなどのメリットもありますが、当然リスクもあります。
優良物件の彼氏にも欠点はある
超初心者向けとはいえ、つみたてNISAも投資である以上は利益が出ない元本割れ(マイナスになる)のリスクはゼロではありません。
彼氏と付き合い続けられる保障はないってことか(?)
リスクを少しでも減らすために時間を味方につけて運用する制度ですが、お金を引き出すタイミングなどによってはマイナスになる可能性があることは必ず覚えておきましょう。
調子悪い日も絶対あるので気長なスタンスで
【注意点】つみたてNISAのデメリット
元本割れのリスクのほかに、細かいデメリット?(注意点?)もあります。
個人的にはさほどデメリットには感じませんが、興味ある人は流し読んでみてください。
年間で積み立て限度(枠)がある
つみたてNISAは年間40万円までという枠があるため、もっと多くの金額を注ぎ込んでハイリターンを得たい人には向いていません(心理職そんなにお金持っていないのでガツンと注ぎ込む人あんまいないような)。
また、購入した40万円分の商品を途中で売却したとしても、その年では40万円の枠分を使ったことになります。
今年は30万円しか買わなかったからといって、翌年に10万円分の枠を持ち越すことも不可。
スマホ料金の繰り越しみたいなのはナシ
つまりこれはほぼデメリットじゃない
損益通算ができない
普通の投資と違って課税を免れているつみたてNISAですが、通常ならできる損益換算はできません。
損益換算とは、年間で生じた利益と損失を相殺することです。
通常は投資で出た利益に税金がかかりますが、損失があった場合は利益から差し引いて、その分税金を抑えられる仕組み。
ざっくり例:とりあえず被害減少の仕組み
A商品で10万円の利益、B商品で6万円の損失が出た場合、
×:10万円×20.315%=20315円の税金
〇:(10万円-6万円)×20.315=8126円の税金
ふーーん(よく分かんね)
つみたてNISAしかしなければ特に関係ないので、正直スルーで良いかと思います(他に投信する予定の人は頭の片隅に)。
つみたてNISAとほかのNISAの併用は不可
現状、つみたてNISAのほかにも一般NISAやジュニアNISAなるものがありますが、NISA口座は1人1口座しか持てません(年単位で一応変更は可)。
【現状】 | つみたてNISA | 一般NISA | ジュニアNISA |
対象年齢 | 18歳以上 | 18歳以上 | 18歳未満 |
年間非課税枠 | 40万円 | 120万円 | 80万円 |
非課税運用期間 | 20年 | 5年 | 5年 |
非課税可能期間 | 2042年まで | 2028年まで | 2023年で終了 |
※ジュニアNISAは新規の口座開設は2023年まで。
これも最早デメリットではないかも
ほかの投信分はつみたてNISA口座に移せない
つみたてNISA以外の口座で投信を運用していても、基本的にはその商品はNISA口座に移せません。
「つみたてNISAは年間40万円」など、枠の範囲でしか運用はできないので注意。
枠で守られていると思えばデメリットでもないよね
証券口座の選び方とおすすめ
つみたてNISAを始めるには金融機関でNISA用の口座を作る必要があります。
口座はいろんな銀行で作ることができ、販売手数料は基本的にゼロですが、金融機関によって商品のラインナップや信託報酬などに差があるため、どこでも良い訳ではありません。
大手銀行=安心ってわけでもなさそう
証券口座を作る場合、
✓信託報酬が低いか
✓商品が多いか
上記(特に信託報酬)は気にするようにしましょう。
他にも、ポイントが貯められるか、クレカが使えるかなどの着眼点もあります。
ポイント欲しいンゴ
個人的意見だと、ネット証券で口座を作ると上記2つをクリアしやすいかと思います。
・どちらも商品数が多い(ほぼ同等)
・小額から投資可能
・クレカ積立可(還元率はSBI>楽天)
・ポイントが貯まる(SBIはT・d・ポンタポイントなど、楽天は楽天ポイント)
サイトの見やすさはSBI<楽天かなぁ
※楽天はここ最近改悪祭りなので、今筆者が始めるならSBI証券を選びます。が、景気や経済状況は凡人に先なんて読めませんし、今良いサービスが今後も安泰とは限りません。それでも、増税など今後の金銭問題に不安があるなら、改悪でもやらないよりやる方がメリットは期待できるかと思います。
NISA用の口座をネット証券で作るだけならすぐにできるので、いつでも利用できるように作っておいてもいいかもしれません。
ネット銀行も一緒に作っちゃお!
おわりに:つみたてNISAはリスクを上回るメリットあり!
つみたてNISAは投資の一種で、何も知らない状態だと「株とかみたいに…危ないんじゃないの?」と思えるかもしれません。
▼つみたてNISAとは※現状
・年間40万円投資できて利益は非課税の初心者向け投資
・2042年まで投資可能
・毎月、何円など定期的な積み立てが可能
・商品は金融庁のお墨付き
・商品の販売手数料はほぼゼロ
・信託報酬も低め※証券による
・困ったときはいつでも引き出せる
元本割れ(マイナスになる)のリスクがゼロじゃない以上絶対に安全とは言えませんが、他の投信と違って金融庁お墨付きの良心的な商品から選べて、長期間積み立てることでリスク分散することもできます。
攻めなければローリターンは充分ありそう!
近年では消費税や社会保険、雇用保険など取られる金額は上がり、物価もジワジワ上がっているので何もしなくてもただ負担が増えています…。
むしろ投資しない方が損?
正直、何かしらの金策はできても良いかと思います。
もし預金に少し余裕があれば、銀行にただ寝かせるよりも、SBI証券や楽天証券などネット証券でNISA用の口座を作って、信託報酬の低いインデックス商品を選ぶ方が無難かつリターンも大きいかもしれません。
つみたてNISAやお金の増やし方について興味が湧いたら、下記の本が読みやすい&分かりやすいのでおすすめです。
つみたてNISA、気になったらもう少し自分で調べてみてね!
まずは知るのが大事
コメント