こんにちは、臨床心理士・公認心理師のしあんです。
心理職を目指す多くの心理学部の学生や心理系大学院の院生には、病院実習があります。
学部生は病院実習ない場合もあるけどね
✓病院実習って何するの?
✓何を準備すればいい?
✓気をつけることって?etc.
今回は、病院実習の内容や準備、気をつけることなどを体験をもとに紹介します。
初めて実習に行く心理学部生や、心理系大学院生は参考にご覧ください。
こんな人におすすめ!
・病院実習の予定がある人
・実習前に要る物を確認したい人
・実習での注意点を確認したい人
※心理学部生・心理系大学院生は是非
心理系の実習とは
臨床心理士や公認心理師を目指す場合、精神科での病院実習やその他機関への実習がまずあります。
実はちゃんと実習するよ!
週1(1日4時間)×2年でも450時間足りんくらい
時間や期間、実習先は大学・大学院の特色により様々。
▼実習期間例
・1日だけの単発
・1〜2週間の期間限定
・毎週◯時間を通年 など
▼実習先の一例
・精神科病院(医療)
・教育センターや児相(教育)
・障害者支援センター(産業領域)などなど
病院実習は、1日だけの見学~何日かに分けて実習に行くスタイルが多いです。
主な病院実習内容はこんな感じかと思われます。
▼大学の場合
・院内の見学
・心理職などスタッフによるレクチャー
・病棟患者や施設利用者との関わり など
▼大学院の場合
・院内の見学
・予診や初診の陪席
・カンファレンスの参加
・病棟患者や施設利用者との関わり
・カウンセリングや心理検査の施行 など
病棟見学の際は、患者の出入りがしやすい解放病棟のほか、精神的に調子が悪い患者のために制限のある閉鎖病棟を見ると思います。
想像する入院とは多分違うのでしっかり様子を見ておこう
体験談としては、大学では見学やレクチャーを受ける機会が多く、大学院では実習が多かった印象(院の方が具体的に活動できる幅が増えたイメージ)。
病院実習では、現場で心理職がどのように活動するかを学んだり、心理職としての関わり方や役割を勉強したりします。
多職種をよく観察してその存在を知ることも大切なので、見れるものは沢山見ましょう!
じーーー
必要な物
病院実習にあたり、準備することも大学・大学院や病院によるので、事前アナウンスは必ずチェックしましょう!
当ブログはあくまで参考に
必要な物ですが、以下は用意しておく方が良いかと思います。
✓白衣
✓華美でない服装
✓音の小さい靴(ナースシューズやスニーカー)
✓メモと筆記用具
✓バインダー
特に服装について補足しますが、病院実習は基本白衣なので、持っていない人は購入しておきましょう。
\ 実は心理も白衣 /
白衣の下も、白シャツにパンツなどシンプルかつ動きやすい格好を推奨します。
肌の露出や体型が強調されるような格好は実習なので控えましょう。
+患者・利用者を刺激しかねない
同様に、ヒール音の大きな靴も控えましょう(実習先に迷惑となることがあります)。
アクセサリーも…小さい子どもや危機管理が苦手な人などと関わる場合もあり危ないため、実習中は外す方が無難かと。
とにかくシンプルに〇
実習で気をつけたいこと
「実習に行くなら何を気をつければいいんだろう?」という疑問について、筆者から少しアドバイスします。
「こんなの当たり前じゃん」と思っている人も、是非改めて流し読んでみてください。
実習先のルールは必ず守る
「実習はこの病棟内」「○○には触らない」など、実習先で決められているルールは必ず守りましょう。
何かやってみたいことがあっても、勝手な行動はとらず、大学・大学院の先生や実習先のスタッフに確認をとるのが無難。
積極性も大切だがまず報連相な
何か気づくことがあれば、自分が直接動くよりスタッフに伝えてみてくださいね。
時間厳守
これも基本ですが、時間はしっかり守りましょう(改めて書くことでもないですが…)。
万が一遅刻するなら要連絡ですし、患者・利用者との関わりに制限があるならきちんと守るべし。
心理職目指すなら時間の枠は意識しよう
守秘義務を理解する
上記2つはまだ守れる人が多いですが、守秘義務ガバガバな人は結構いるので、改めて気をつけましょう!
実習で知りえた情報は外部に漏らしてはいけません。
×患者・利用者の情報を実習先以外で人に話す
×実習で個人情報をメモして持ち帰る・人目に触れさせる
×SNSで実習について呟く
×写真や動画をネット上にアップする など
NG!
特に、褒められたり、ムカついたり、衝撃的なことがあったり、感動秘話があったりすると、つい人に言いたくなってしまうと思います。
「個人が特定されなきゃいいでしょ?」「鍵垢だし大丈夫」と思うかもしれませんが、どのように身の回りに伝わるかは分かりません。
守秘義務はクライエントとの信頼関係を築いたり、クライエントと心理職の両方を守る役割があったりします。
守秘できなければクライエントを傷つけ、心理職としての自分にも傷つける恐れがあります。
『秘密を守る』というルールをまずは守れるようにSNSの利用は気をつけましょう。
実習(仕事)内容は呟くことなかれ
どうしても言いたいことがあれば、先生や仲間内に話して、感情的になっているときはスマホを隠しておくことをおすすめします。
SNSで見かける患者話は大体アウトと思っていいかと
\ 他にも守りたいこと /
おわりに:ルールとマナーを守って落ち着いて行こう
心理職は医療のほか、教育や福祉、産業、司法など様々な領域で働きますが、病院実習はまず経験すると思います。
大学で初めて実習に行くのであれば「精神科病院がどんなところか」「心理職がどんなことをするのか」を見て知りましょう。
大学院でカウンセリングなど実践が多い場合は、社会人のつもりで患者と接するようにしましょう。
いずれも実習である以上、大学・大学院と病院(患者)の双方に迷惑にならないよう、ルールとマナーを守って臨むのが第一です。
特に、実習の際は守秘義務を理解して、SNSで実習内容を呟かないように注意しましょう。
落ち着いて、楽しんできてください
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