こんにちは、臨床心理士・公認心理師のしあんです。
現代ではあらゆる人間関係でSNSは必需品ですね。
カップルの場合、友人や職場関係以上に頻繁に連絡を取り合う人も多く、片思いでも、気になる相手のSNSを頻繁に覗くことができちゃう世の中です。

SNSでのもつれが多い世の中ってことさ…
今回は、筆者の体験談を元にネットストーカーにされたことや対処法について紹介していきます。

ま?ww
こんな人におすすめ!
・気になる人のSNSを何度も見たりしつこく連絡してしまう人
・特定の人からやたら連絡がきて困っている人
・「これってネットストーカー?」と心配な人
・ネットストーカーへの対策が知りたい人
そもそもストーカーとは

ストーカー規制法によると「同じ人に対して、つきまといを繰り返し行う」がストーカー行為にあたります。

英語では 「獲物に忍び寄る者」という意味らしい

怖すぎ
被害者は女性が8割で20代にもっとも多く、加害者は30代(と20代がほぼ同じくらい)がもっとも多く、ストーカーの関係性は元交際相手が6割という報告があります(by 警視庁(2020年10月時点))。
つきまとい行為は以下の8つほど。
・相手の行動を監視しているとにおわせる行為
・「会おう」、「付き合おう」など求めること
・大げさな言動
・鬼電、無言電話などの通話
・汚物など不快な画像などを送りつける嫌がらせ
・名誉棄損
・リベンジポルノ(性的写真をばらまく)などの脅迫 など
法である程度定義づけられてはいますが、実際の行為がつきまとい行為として認められるかは難しいことが多いです。

別れ話が少しこじれただけで「つきまとい!」と言ってもね…

警察「痴話ゲンカ乙」がオチ…
主に、実際の接触を図る行為を取り締まる内容ですが、SNSが普及した今ではネットストーカーという概念もあります。
ネットストーカーとは

ネットストーカーとは、「インターネットを通じて特定の人物にしつこくつきまとうこと」で、物理的なつきまといではなくSNS、メール、ブログ、サロンなどを通じたつきまといです。
・誹謗中傷の書き込みをする
・写真などから個人情報を割り出して悪用する
・勝手に個人情報をさらすなど迷惑行為 など
これもやはりつきまとい行為として認められるかが難しいので、スクリーンショットなどで証拠を集めることを推奨します。
ネットストーカーは加害者にも被害者にも簡単になれますし、性別、年齢など属性は問わないので小さな子どもも対象になりえるので注意。

気になる人の情報は集めたくなるけど限度があるよ!
実際の被害体験記

実際に筆者が体験した(ネット)ストーカー被害はこちら。
・共通の友人を介して連絡先を執拗に聞いてくる
・元バイト先に突撃
・DM可能期間は毎月DM
・筆者に関するほのめかし

体験してるんかーーい
状況としては
・なかなかやばい人(※心理学的にはボーダー)で筆者から別れ話
・別れ話成立から5年ほどネットストーキング
※実際の証拠(スクショ)もありますが本記事では使いません。
筆者が友人男性と話すだけで『お前なんか嫌い。何様?』など責め立てては音信不通になったり。
束縛や自己中な態度、『お前なんかと付き合った時間が無駄だった』『気持ち悪い』など突然の悪口に耐えられず筆者から別れを切り出し、Dさんはキレながらも了解したという結末でした。

別れ自体は成立したんだ…
別れ話の直後から1分おきに「お前なんかと付き合わなければよかった」「嫌い」などの罵倒や深夜帯に何度も電話をかけられることがありました。

漫画とか掲示板みたいな鬼LINEきたよ

別れてから連絡先を消したり拒否したはずが…?
Twitterへのフォローリクエスト

当時、筆者は県外の友人との交流目的でTwitterで鍵アカウントを持っており、Dさんもアカウントを知っていました。
当然Dさんからのフォロリクは即ブロック。
ある日突然知らない名前・アイコンからフォロリクが。
誰だ?と思い個人ページを見に行くと自己紹介欄に『話がしたい。愛してる』。

ヒィッ
そのアカウントのツイートには『しあんとまた話がしたい』。

こいつはDさんや!!!
当然即ブロックですが、その後もわざわざアカウントを作り直してはフォロリク、自己紹介欄にはこちらの自己紹介に書いてある文をコピーして会話してきたり『愛してる』『俺が悪かった』だの思いを伝えてきました。

重い
このように5年ほど知らない人を装っては接触を図ろうとし続けてきました。

まさに無限ループ!
ちなみにDさんのツイート内容ですが
・「怒ってるならぶつけてくれればいいのに何も通じない」
・「やっと嫌いになってくれた。ありがとう」
・「俺が悪かったです。やっぱり話がしたい」
・「好きでなく愛してる」 など
ポエム調で好きだったり憎んでいたり情緒ブレブレ。
鍵アカウントの筆者に対し延々とリプを送り続けるやばさも…。
空リプを見た共通の知人は『しあんとDさん、仲直りしたのか』と錯覚するほどでした。

ストーキングする人の情緒はやばそう

お前そもそも何で付き合ったんや
共通の友人を介して連絡先を執拗に聞いてくる

『TwitterがだめならLINEを聞こう!』とでも思ったのか、Dさんは共通の友人に『しあんの連絡先教えてくれない?』と聞き回るようになりました。
筆者が当時関わった人ほぼ全員から、『Dさんからしあんの連絡先聞かれてるけど教えて大丈夫?』とリークがあったので無事回避しましたね。

連携プレーの賜物
これも5年ほど不定期にありました。
元バイト先に突撃

『SNSがだめなら直接会いに行こう!』とでも思ったのか、Dさんは、当時筆者がやっていたバイト先に何度か通っていたそうです。
Dさんと比較的仲のいい友人からのリークで知りました。

もう止めてェ!!!!
友人からすれば必死に頑張るDさんであって、『可哀そうだから1回くらい会ってあげてよ』と何度か言われましたが無視。

友人に同情させて、友人から筆者に会うことを頼ませるという狡猾プレーには筆者の心も痛みました
ちなみに筆者の自宅はバレてなかったものの最寄り駅は知られており、最寄り駅でDさんを見かけたこともあります。

復讐心もあったから普通に怖い
DM可能期間は毎月DM

ネットストーキングの5年の間、基本的には無視し続けていましたがTwitterを通じてDMのみしたことがあります。

「しつこいのでもう止めてください。気持ちに応えられません」ってね
後述しますが、一番の対処法は「反応しないこと」です。当事者は辛くて筆者みたいにやり取りしてしまうかもしれませんが要注意!
Dさんからは『分かった。もう関わらないようにするね。今までありがとう』と。
まぁこれで終わるはずないんですけどね!
Dさん、付き合っていた頃から『もう関わらないようにするね、さようなら→ごめんやっぱり話を…』の常習犯でした。

根負けした筆者が敗因
DMに反応してからは、『よかったらまた話しませんか?』や情緒不安定なDMが大量に…。
怖いを通り越して呆れた筆者はあえてブロックせず放置してみたところ
・『良かったらまた話がしたい』
・『もう関わらないから安心してね』
・『フォロー外すね。気になっていつも見ちゃうから。俺を忘れてね』
・『好きで良かった』
・『嫌いになってくれた?返事しなくていいからね』
・『やっぱり返事をください』
・『俺が悪かったと言ってるのに何様?』
・『どうしても諦められなくてごめんなさい』 …
情緒不安定なDMが毎月or1ヶ月に2回ほど定期的に来ました。

つらい通り越して草
筆者に関するほのめかし

Dさんとの共通の友人からのリークで判明しましたが、DさんのSNSや友人との会話では
・SNSで筆者の特徴を並べて悪口を投稿
・『あの子は~だった』という告発(事実無根やほのめかし) など
筆者に関するほのめかしの悪口や行動調査をされていました。

自分の知らないところでされていたことを知るのはぞっとする
割と頻繁に『あいつに復讐しないと』と投稿していたみたいで、友人から聞かされた時は本当に怖いと思いました。

身バレ防げたのは友だち少ない陰キャなおかげ
ネットストーカーへの完全対策2選!

ストーカー関連の法律は定められているものの実際に警察が動くケースはまだ多くないです。
警察に認められると、1年ほど特定人物へのつきまといを禁止する禁止命令により守られることもあります。

ストーカーが破れば1年以下の懲役or100万以下の罰金があるよ
当時の筆者は「こんなことで警察に相談してもいいのかな?」と不安でしたが
・共通の友人を介して連絡先を執拗に聞いてくる←執拗な言い寄り&接触を試みる行為
・元バイト先に突撃←接触を試みる行為
・DM可能期間は毎月DM←執拗な言い寄り
・筆者に関するほのめかし←個人情報への迷惑行為
十分相談に値する内容でしたね!

知らないって残念なことだね
ちなみに警察でなくても法テラスなどで相談してみるのもありです。

無料でできる法律相談だよ!
警察、弁護士などへの相談の前に自力で証拠を集めておいたり、証拠集めのプロに相談してみるのもありです。
証拠の有無は警察が動くきっかけにも解決の糸口にもなるので、ストーカー対応など男女関係のもつれで探偵業への依頼はかなり効果的です。
無知だった筆者が行った完全対策は2つ。
あれこれ手を打つと空回りしてこちらの気持ちが不安定になったり、ストーカーに勘違いさせてしまってつきまとい行為の悪化につながりかねません。
警察や探偵に相談するなど証拠の用意の他は、以下2つを徹底してみてください。
①徹底的に無視
②関わる際は無感情に淡々と、はっきりと
もちろん関わり以外に、SNSに個人情報(写真や行動を含む)を載せないや、場合によってはSNSを削除するなども必要な有効手段です。

自分の心身を守ることが一番大切です!
①徹底的に無視

相手がどんなに言い寄ってきてどんなに心揺さぶられても無視に限ります。

反応したら負け!!!
行動心理学的にも、相手にたまに反応を返すことでより好意を与えてしまう部分強化(間欠強化)が応用されていると考えられます。

ツンデレ内容だけど部分強化(間欠強化)の話だよ!
ストーカーに対して、怒りや軽蔑などマイナス感情でも感情を向けてしまえば、『何かすればあの子は反応してくれるんだ!』と思わせてしまい行動を助長させてしまいます。

無敵マゾやんんん
なので、徹底的に無視するのが効果的です。

でもメンタルやられるから周りに吐き出してね!
②関わる際は無感情に淡々と、はっきりと

被害者の人って気が弱かったりなんだかんだ優しい人が多いように思いますが、万が一ストーカーと関わる場合はとにかく無感情に淡々と、はっきりと関わりましょう。

可哀そうかな?ってくらいはっきりと!!!!
筆者もDMで控えめにやりとりしていましたが、案の定相手が調子に乗るだけでした…。

『こんな自分に優しくしてくれるんだね…ありがとう』ってェ!
筆者が関係を絶てた最後のやり取りでは短くはっきり言い放ちました。

「あなたともう一切関わりたくありません」
特にネットでのやりとりなら容赦なくはっきり言うことが大事です。
おわりに:些細でも相談&(ネット)ストーカーに情けは不要

現実での接触を試みるなど物理的なつきまとい行為を行うストーカーの亜種として、インターネットを通じてのつきまとい行為をネットストーカーと言います。
・特定アカウントに執拗に言い寄ってくる
・誹謗中傷の書き込みをする
・写真などから個人情報を割り出して悪用する
・勝手に個人情報をさらすなど迷惑行為 など
筆者も被害体験がありますが「こんなことで相談していいの?」と悩みました。
・共通の友人を介して連絡先を執拗に聞いてくる
・元バイト先に突撃
・DM可能期間は毎月DM
・筆者に関するほのめかし
実は、どんな内容でも相談してOKです。

むしろ相談がだめなんて困り案件はない!
冷静に客観視するために自分の体験を書き出してみてもいいかもしれませんね。
少しでも「つきまといでは?」と思ったら
気軽に相談だけでもしてみましょう。
証拠集めや身の回りへの相談で筆者もとても守られました!
また、ネットストーカーに関わる際の完全対処は2つ。
② 関わる際は無感情に淡々と、はっきりと
ストーカーに優しさを見せたら負けです。
無視を続けてつきまとい行為が減らないなら、無感情にはっきり切り捨てることが大切です。
相手に情けをかけても自分を守ることはできません。
元パートナーであれば大事に思う気持ちが残っていてもおかしくありませんが、つきまとい行為であなたが苦しむのであれば今では害です。

快適な対人関係のために時には関係を絶つことも大事だよ
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