こんにちは、臨床心理士・公認心理師のしあんです。
現代ではあらゆる人間関係でSNSは必需品ですね。
その中でも恋人関係は、友人や職場関係以上に頻繁に連絡を取る人が多く、片思いでも気になる相手のSNSを頻繁に覗くことができちゃう世の中です。
SNSでのもつれが多い世の中…
今回は、ネットでのストーカー行為やその対処法について紹介します。
筆者もネットストーカーのようなことをされましたが想像以上につらい思いをします…。
どういったことがストーカー行為になるか、どういう対処ができるかを知り、加害・被害者にならないよう予防知識を身につけましょう…!
暇潰しでもいいから読んで欲しい
こんな人におすすめ!
・気になる人のSNSを何度も見たりしつこく連絡してしまう人
・特定の人からやたら連絡がきて困っている人
・「これってネットストーカー?」と心配な人
・ネットストーカーへの対策が知りたい人
そもそもストーカーとは
ストーカー規制法によると「同じ人に対して、つきまといを繰り返し行う」ことがストーカー行為にあたります。
英語では 「獲物に忍び寄る者」という意味らしい
怖すぎ
被害者は女性が8割、被害者も加害者も20代にもっとも多く、元交際相手からのストーカー行為を受けやすいという報告があります(by 警視庁(2022年12月時点))。
つきまとい行為は以下の8つほど。
・相手の行動を監視しているとにおわせる行為
・「会おう」「付き合おう」など求めること
・大げさな言動
・鬼電、無言電話などの通話
・汚物など不快な画像などを送りつける嫌がらせ
・名誉棄損
・リベンジポルノ(性的写真をばらまく)による脅迫 など
法である程度定義づけられてはいますが、実際の行為がつきまとい行為として認められるかは難しいことが多いです。
別れ話が少しこじれただけで「つきまとい!」と言ってもね…
警察「痴話ゲンカ乙」がオチ…
主に、実際の接触を図る行為を取り締まる内容ですが、SNSが普及した今ではネットストーカーという概念もあります。
ネットストーカーとは
ネットストーカーとは「インターネットを通じて特定の人物にしつこくつきまとうこと」で、物理的なつきまといではなくSNS、メール、ブログ、サロンなどを通じたつきまといです。
・誹謗中傷の書き込みをする
・写真などから個人情報を割り出して悪用する
・勝手に個人情報をさらすなど迷惑行為 など
これもやはりつきまとい行為として認められるかが難しいので、スクリーンショットなどで証拠を集めることを推奨します。
ネットストーカーは加害者にも被害者にも簡単になれますし、性別、年齢など属性は問わないので小さな子どもも対象になりえるので注意。
気になる人の情報は集めたくなるけど限度があるよ!
実際の被害体験
ネットストーカー行為は、やる側もやられる側も「これってネットストーカー行為になる?」と判断が難しい可能性が高いです。
そこで、実際に筆者が元恋人から受けたネットストーカー行為(と思える行為)を参考に挙げます。
・あらゆる名前を使ってSNSアカウントにフォローリクエスト&メッセージを何度も送られる
・共通の友人を介して連絡先を執拗に聞いてくる
・元バイト先など関連ある場所に探しに来られる
・連絡できるときは分単位で連絡される
・筆者に関するほのめかし など
このような行為を定期的に、数年に渡ってされていました…。
(怖い)
主にSNSを使って同じ人から何度も何度もつきまとわれたので、個人的にはネットストーカー行為だったのではないかと感じています。
他にも怪しい言動は多かった
元々の関係を思うと、正直これらの行為をされることは精神的にかなりきつかったですが、当時はネットストーカーなんて言葉も思いつきもしませんでした。
周囲から刺されないか心配されてたなぁ
ちょっとした(?)行為に思えるかもしれませんが、何度も繰り返されて苦痛を感じる場合はネットストーカー行為に該当するかもしれません。
ネットストーカーへの完全対策2選!
ストーカー関連の法律は定められているものの実際に警察が動くケースはまだ多くないです。
警察に認められると、1年ほど特定人物へのつきまといを禁止する禁止命令により守られることがあります。
当時の筆者は「こんなことで警察に相談してもいいのかな?」と不安でした。
・共通の友人を介して連絡先を執拗に聞いてくる←執拗に接触を試みる行為
・元バイト先に突撃←接触を試みる行為
・頻繁な連絡行為←執拗な言い寄り
・筆者に関するほのめかし←個人情報への迷惑行為
ですが、改めて見返すと、充分相談に値する内容かなぁと思えます…。
知らないって残念なことだね
ちなみに警察でなくても法テラスなどで相談してみるのもありです。
無料でできる法律相談だよ!
警察、弁護士などへの相談の前に自力で証拠を集めておいたり、証拠集めのプロに相談してみるのもありです。
証拠の有無は警察が動くきっかけにも解決の糸口にもなるので、ストーカー対応など男女関係のもつれで探偵業への依頼はかなり効果的です。
無知だった筆者が当時自分で行った完全対策は2つ。
あれこれ手を打つと空回りしてこちらの気持ちが不安定になったり、ストーカーに勘違いさせてしまってつきまとい行為の悪化につながりかねません。
警察や探偵に相談する、証拠の用意の他は、上記2つを徹底してみてください。
もちろん関わり以外に、SNSに個人情報(写真や行動を含む)を載せないことや、場合によってはSNSを削除することも有効手段です。
自分の心身を守ることが一番大切!
①徹底的に無視
相手がどんなに言い寄ってきてどんなに心揺さぶられても無視に限ります(かわいそうとは思わずに…!)。
反応したら負け!!
行動心理学的にも、相手にたまに反応を返すことでより好意を与えてしまう部分強化(間欠強化)が応用されていると考えられます。
ツンデレ内容だけど部分強化(間欠強化)の話↓↓
ストーカーに対して、怒りや軽蔑などマイナス感情でも感情を向けてしまえば『何かすればあの子は反応してくれるんだ!』と思わせてしまい行動を助長させてしまいます…。
無敵マゾ?!
なので、徹底的に無視するのが効果的です。
でもメンタルやられるから周りに吐き出してね!
②関わる際は無感情に淡々と、はっきりと
被害者の人って気が弱かったりなんだかんだ優しい人が多いように思いますが、万が一ストーカーと関わる場合はとにかく無感情に淡々と、はっきりと関わりましょう。
可哀そうかな?ってくらいはっきりと!!
「淡々とした文章は傷ついちゃうかな?柔らかい文章で顔文字も少し入れとこ…」など…思いやりを持つことは勿論大切なことですしあなたの良さです。
でも、その優しさが『こんな自分に優しくしてくれるんだね…ありがとう』とか相手が調子に乗る要素にもなりかねません(泣)
おーまいがっ…
筆者もですが、ストーカー行為と関係を絶てた最後のやり取りでは短くはっきり言い放ちました。
「あなたともう一切関わりたくありません」
特にネットでのやりとりなら容赦なくはっきり言うことが大事です。
故意に傷つけて良い訳じゃないよ
嫌なことは嫌、無理なことは無理とはっきり言うのだ
おわりに:些細でも相談&(ネット)ストーカーに情けは不要
現実での接触を試みるなど物理的なつきまとい行為を行うストーカーの亜種として、インターネットを通じてのつきまとい行為をネットストーカーと言います。
・特定アカウントに執拗に言い寄ってくる
・誹謗中傷の書き込みをする
・写真などから個人情報を割り出して悪用する
・勝手に個人情報をさらすなど迷惑行為 など
筆者も被害体験がありますが「こんなことで相談していいの?」と悩みました。
・あらゆる名前を使ってSNSアカウントにフォローリクエスト&メッセージを何度も送られる
・共通の友人を介して連絡先を執拗に聞いてくる
・元バイト先など関連ある場所に探しに来られる
・連絡できるときは分単位で連絡される
・筆者に関するほのめかし
実は、どんな内容でも相談してOKです。
むしろ相談がだめなんて困り案件はない!
冷静に客観視するために自分の体験を書き出してみてもいいかもしれませんね。
少しでも「つきまといでは?」と思ったら
気軽に相談だけでもしてみましょう。
証拠集めや身の回りへの相談で筆者もとても守られました!
また、ネットストーカーに関わる際に自力でできる完全対処は2つ。
ストーカーに優しさを見せたら負けです…。
無視を続けてつきまとい行為が減らないなら、無感情にはっきり切り捨てることが大切です(でも基本はスルー推奨です)。
相手に情けをかけても自分を守ることはできません…。
元パートナーであれば大事に思う気持ちが残っていてもおかしくありませんが、つきまとい行為であなたが苦しむのであれば今では害です。
快適な対人関係のために時には関係を絶つことも大事だよ
コメント